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パンプキン王子の冒険【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 144ページ)
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「きみはまだ気がついていないんですね」

星野くんがぽつりとつぶやきました。

「何がだ?」

「普通なら、主役が死んでしまった小説というのは、終わりが近いはずです。ですが、この小説はまだまだ続きます。これが何を意味しているかわかりますか」

「どういう意味だ!?」

「この小説のタイトルは『パンプキン王子の冒険』。パンプキンくんが生きていないとこの小説は成り立ちません。つまりは死んだふりをして生きているんです」

「!?」

「星野くん大正解ー!」

死んだと思った王子がぴょんと元気に立ち上がったのです。

「!!?」

王子は技を受けて死んだかに見えましたが、実は相手の技をすべて出させ、星野くんに破らせ、さらに死んだと思わせ敵を油断させるために一芝居したというわけです。

「なぜだ・・・ぼくの技は完璧に決まったはず・・・」

「全然決まってなかったよー!だってあの血は血ノリで本物じゃないもん」

「ガーン!」

「ちなみに、天使としてはどうかと思いますが、ぼくは倍返しするためにわざとやり返さなかったんです」

「!」

「銀河の果てまで飛んでください」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!

こうしていつもどおりの日常が戻ってきました。

「みなさんはこの謎がわかりましたか?次のお話から日常編に戻りますので楽しみにしていてください・・・と作者さんが言っていました」

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