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作者: モンブラン博士 (総ページ数: 144ページ)
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*99*
「王子。なかなかやるね。さすがラブリの敵といったところかな。でも、ぼくには勝てない。きみとぼくでは実力差がありすぎるからね。そろそろギブアップして、星野くんと代わったらどうかな。
それにしてもきみも物好きだね。あんなバカみたいなウサギのために戦って何が嬉しいのかな。あいつはただの身のほど知らずのバカだよ。
さっさとギブアップしていれば、気絶せずにすんだものを・・・王子のためだあ?ハッ、笑わせるね。たいして忠誠も誓っていないくせによくあんなことが言える。ぼくならあいつをすぐ追い出して別の家来を自分につけるさ。そうしないところが、カボチャ星人の王子であるきみのバカなところだよ。ハハハハハハ!」
「ラブリはバカなんかじゃないよ!」
「?」
「ラブリはバカなんかじゃないんだー!」
ドゴッ
王子の怒りのパンチを受け、よろめく黒川くん。
「ぼくとラブリが、どれだけお互いのことを思っているかも知らないきみなんかにラブリのことを言われたくない!ラブリは生まれたときからずっと、ずっと・・・ぼくたち王家の人間に仕えてきた大切な家来、家族なんだ!そしてラブリは普段口は悪いけど、いざというときはぼくのために命がけで体を張ってくれるいいやつなんだ!」
「それを命知らずのバカだっていうのさ」
「黙れ!ラブリは・・・ラブリは、ぼくが守ってみせる!友情も知らない、平気で仲間を見捨てるお前なんかぼくの敵じゃないんだ!!お前なんかアメーバより劣る最低の生き物なんだ!!」
「おのれ・・貴様、言わせておけば・・・!!」
黒川くんの背中から無数の有刺鉄線が現れ王子に巻きつきました。
「もう主役だろうがなんだろうが容赦しねえ!
ハチの巣にしてあの世にいかせてやる!
食らえ『ブラックラッシュ!』」
黒川くんは巻きついた鎖を一気に締め上げました。
グシャッ!
「キャアアアアアアアア!」