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ポケモンストーリー ブラック編
作者: たくと七星  (総ページ数: 30ページ)
関連タグ: ゲーム 
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10~ 20~

*13*

「第13話VSチェレン!」
 ライモンシティの遊園地でNとの戦いに巻き込まれたムツミだったが、これを撃退、Nの恐るべき目的を告げられた後、ジムリーダーのカミツレとのバトルに見事勝利し、更なる街を目指してゲートを抜け、5番道路に足を踏み入れた。気分は順調。ルンルンステップで仲間たちと歩くムツミ。
 「ムツミ、ストップ!」
 そこへ、後ろからチェレンが声をかけてきた。
 「あ、チェレン。久しぶりだね」
 ムツミが振り向き様に笑顔で応えた。
 「チェレン、どのくらい進んだ?私はね、ボルトバッジを手に入れてね、それからそれから・・・」
 バッジを手に入れて、うーんとうーんと、と言うムツミ。
 「なるほど、だけど僕だって」
 チェレンは、手に入れたばかりのボルトバッジをムツミに見せた。
 「あ、それ。私と同じボルトバッジ!すごーい、チェレンも勝ったんだ。私とお揃いだね」
 「ああ、そうさ。だけど一番強いのは、この僕!と言うことで君に勝負を挑む、そして勝たせてもらうよ!」
 早速、チェレンはモンスターボールを投げて、ガントルを繰り出した。
 「負けないよーっ!」
 ムツミはジャンプしてボールを投げてヒヤップを出した。
 「ヒヤップ、みずでっぽう!」
 ヒヤップはジャンプして、みずでっぽうを打とうとした。これにチェレンはガントルにうちおとすを指示した。ガントルの発射した石はヒヤップに命中。ヒヤップは地面に落ちた。
 「よし、ガントル、ロックブラスト!」
 ガントルは、うちおとすに続いて、ロックブラストを打ち出した。
 「ヒヤップ、よけて!」
 ムツミからの指示でヒヤップは飛んでくる石を次々にかわしていった。そして、ねっとうをガントルに放った。こうかばつぐんだった。しかし、ガントルはまだ倒れていなかった。
 「え、まだ倒れていない・・?」
 「まだ甘いね、ガントルのとくせい、がんじょうだ」
 がんじょう、それは一撃で倒れるような技を受けても体力1まで持ちこたえられる能力である。
 「さあ、ガントル。パワージェムだ!」
 チェレンの指示でガントルはパワージェムを飛ばした。ヒヤップは既の所でかわした。その時、ドスンと言う音とともにガントルが力尽きた。
 「な、何?!」
 驚くチェレン、近付くとガントルが熱いことに気づいた。まさか、と思ったとき、ムツミが説明した。
 「チェレン、ねっとうは相手をやけどにさせる効果があるの」
 ねっとう、みずタイプの技だが、相手をやけどにすることが出来る変わった技である。詰めが甘かった、とチェレンは悔しがった。
 「でも、勝負は始まったばかりだ!」
 そう言うとチェレンはハトーボーを繰り出した。これにムツミは、ハーデリアを出した。
 「ハトーボー、エアカッターっ!」
 エアカッターを飛ばすハトーボー、ハーデリアはこれをよけて、かみつくで攻撃した。思わず怯むハトーボーに、更にかみくだくで追撃した。
 「ハトーボー、はねやすめ!」
 チェレンは、はねやすめの指示を出した。ハトーボーは体力を回復させ、元気になった。
 「回復技だね、それなら今覚えさせたとっておきの技で・・」
 ムツミが言うと、ハーデリアは体中に電気をまとい始めた。
 「ま、まさか・・!」
 「そのまさか、ハーデリア、ワイルドボルト!」
 ハーデリアは、強力な電撃攻撃を、ハトーボーに食らわせた。ハトーボーは見事に撃沈する。次にチェレンはヤナップを繰り出した。ムツミはミルホッグを出す。
 「ミルホッグ、いあいぎり!」
 ミルホッグはいあいぎりでヤナップを攻撃した。だがヤナップはこれをかわした。チェレンはヤナップにアクロバットで攻撃、更にやどりぎのタネで追撃する。
 「クル・・!」
 やどりぎのタネで徐々に体力を奪われていくミルホッグ。だが、ムツミは諦めない。
 「頑張って!ミルホッグ、さいみんじゅつ!」
 ムツミの指示でミルホッグは力を振り絞って、さいみんじゅつをヤナップにかけて眠らせた。
 「行けーっ!ひっさつまえば!」
 眠っているヤナップにミルホッグは強力なひっさつまえばでヤナップを倒した。
 「く、強い!でも、まだ終わりじゃないよ!」
 チェレンはそう言うと、最後の一匹であるチャオブーを繰り出した。ムツミはダゲキを出す。
 「ダゲキ、ローキック!」
 指示を受けたダゲキはローキックを使った。これにチャオブーは白羽取りでダゲキのキックを受け止めた。そして、ジャイアントスイングをして、ダゲキを投げ飛ばした。
 「チャオブー、つっぱりだ!」
 チャオブーは突進すると、ダゲキにつっぱりを浴びせた。だが、ダゲキはこれをガードした。かわらわりに出たが、チャオブーは後ろへジャンプしてよけた。
 「チャオブー、ヒートスタンプだ!」
 チェレンの指示を受け、チャオブーは炎のエネルギーを溜めてジャンプした。
 「ダゲキ、もう一度、ローキック!」
 チャオブーが体に炎をまとって迫るその時、ダゲキはローキックを使ってチャオブーを蹴落とした。強力な一撃を前に、ついにチャオブーは倒れた。ムツミの勝利である。
 「皆、ありがとう。チェレン、君のポケモンも、すごく頑張ったよ!」
 ムツミは、仲間たち、そしてチェレンにバトルに勝ったことへのお礼を言った。
 「どうしてだ、どうして君に勝てない・・・」
 しかしチェレンは同じ実力を持ちながら勝てなかったことに苦虫を噛み潰したような顔をして意気消沈していた。悔しがるチェレン。そこで、あの人物が現れるのである・・・。

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