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ポケモンストーリー ブラック編
作者: たくと七星  (総ページ数: 30ページ)
関連タグ: ゲーム 
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10~ 20~

*4*

「第5話あいしょう大事?サンヨウジム」
 2番道路を抜けたムツミ達。サンヨウシティに到着しても楽しくスキップをしていた。ムツミはツタージャ達にダンスをコーチした。
 「ほら、もっと元気よく、そう、ジャンプして、そんな感じ!」
 ムツミに言われてツタージャ、ヨーテリー、チョロネコ、ミネズミの四匹はコミカルにスキップして見せた。四匹のダンスとスキップは可愛くてコミカルだった。ムツミが最後に言う。
 「皆、私に飛びついてきて!」
 楽しく踊っていたツタージャ達は、元気よくムツミに飛びかかっていった。
 「きゃーっ、うふふ!」
 ムツミは両手を広げて可愛く受け止めた。ツタージャ達は我先とばかりにムツミの胸に顔を埋めようとした。
 「あなたのポケモン、幸せそうね」
 と、そこへミニスカートの女の子が声をかけてきた。
 「ねえ、あなたが最初にもらったポケモンは何?」
 「何って、ツタージャだけど・・」
 「そう・・」
 ムツミが草ポケモンのツタージャと答えるとそのミニスカートの女の子は一つのモンスターボールを出してヒヤップというポケモンをあげると言った。
 「草タイプは炎タイプに弱いわ。水タイプのヒヤップを連れていれば安心よ」
 そう言って女の子はポケモンのあいしょうについてを話した。ポケモンにはそれぞれ草、炎、水とあいしょうがありそれぞれのタイプによって強かったり弱かったりする。弱点を補えるように対策をしていればより強力なチームになる。
 「ねえ、ヒヤップ欲しくない?」
 「もちろん、ありがたくもらっておくわ」
 ムツミはその女の子からヒヤップをもらった。早速モンスターボールを投げてヒヤップを出した。
 「ヒヤップ!」
 「きゃーっ、可愛い!よろしくね!」 
 ムツミはヒヤップを抱いてよろしくと胸に寄せた。するとツタージャ達が焼きもちを焼いて我も我もと騒いだのは言うまでもないことである。ヒヤップを手にしたムツミは早速、ジムの門を叩いた。すると、一人の青年が門の前に立っていた。
 「おや、ジムに挑戦ですか?」
 「え?そうだけど・・」
 「なるほど、草タイプのポケモンをお持ちですか、対策をしておいたほうがいいですよ」
 そう言うと青年、デントは自らのジムの中へと入っていった。ムツミはヒヤップに目をやった。すでに対策は出来てある。ムツミはジムへと入っていった。ムツミはずんずん進んでいった。すると、ジムのステージがパッと明るくなった。目をやるとデントを始めとする三人の青年がダンスをして名を名乗った。
 「ようこそサンヨウジムへ!」
 「俺はポッド!」
 「コーンです。お見知りおきを!」
 「なぜ・・・僕たちが・・ぜえ・・三人・・いるのかと・・言うと・・」
 「もういい!俺が説明する!」
 すっかり疲れきっているデントに、ポッドは待ちきれんとばかりに説明した。
 「ここのジムはなあ、最初に選んだポケモンで相手が決まるんだ!」
 「君は草タイプ、となると・・・」
 コーンが言うと、ポッドが名乗りをあげた。
 「この俺、ポッド様が相手ってことだ!」
 相手が決まったと見るやポッドは疲れた素振りを見せず、イヤッホーっとジャンプした。どうやらよほど好戦的な人物らしい。その熱血ぶりにムツミは苦笑いをしたが楽しいバトルができそうだとボールを手に取った。  
 「俺と勝負を楽しもうぜーっ!」
 ポッドは一番手としてヨーテリーを繰り出してきた初のジムリーダーバトルにムツミはミネズミを出した。
 「行っくぜーっ!」
 最初に動いたのはポッドだった。ヨーテリーにたいあたりを支持してミネズミを攻撃しようとした。そうはさせまいとムツミはミネズミにこれをよけさせ、かみつくで攻撃させた。
 「お、中々やるな。それなら奥の手だぜ!」
 手ごわい奴だと思ったか、ポッドはヨーテリーにふるいたてるを使わせた。なんなのかといぶかしがるもムツミはミネズミにヨーテリーを攻撃させた。しかしヨーテリーは未だにふるいたてるをする。ムツミが嫌な予感を感じた時、
 「待ってたぜ!ヨーテリー、たいあたりだーっ!」
 待っていたとヨーテリーはミネズミを攻撃した。しかしただのたいあたりではない。ミネズミは大ダメージを負っていた。
 「え、どうして?」
 「おや、変化技を知らなかったようですね?」
 「変化技?」
 戸惑うムツミにコーンが変化技についてを話した。変化技とは攻撃ではないものの、相手の能力を下げたり、自分の能力を上げることが出来る。使い方次第では戦局を有利にすることが出来るのだ。
 「なるほど、よーし、それなら!」
 単純明快、何かを思いついたのかムツミはミネズミを戻し、チョロネコを出した。攻撃の高いヨーテリーにどう挑むのか、デント達は見守った。そして、ヨーテリーが飛びかかってきた。その時、
 「チョロネコ、すなかけ!」
 ムツミの指示を受け、チョロネコはヨーテリーに砂をかけた。更にもう一回、すなかけをする。
 「むむ、ヨーテリー、かみつくだ!」
 ヨーテリーはかみつく攻撃に出たが砂をかけられていたため狙いが定まらず、空振りが続いた。
 「今よ、みだれひっかき!」
 ムツミの指示でチョロネコはみだれひっかきでヨーテリーを攻撃した。四、五回攻撃したあと、とどめのひっかくで攻撃した。これをくらったヨーテリーは目を回しながら力尽きた。
 「ぬぬぬ、ここからが本番だぜ!」
 追い詰められたポッドは、最後の切り札であるバオップを繰り出した。バオップは拳をバンバンと叩いてやる気満々だった。これにムツミはヒヤップを繰り出した。
 「げ、水タイプじゃん!」
 「どうやら対策はしていたようですね」
 変化技を駆使し、更にあいしょうの対策をしていたムツミにデントは舌を巻いた。だが、ポッドは諦めない。
 「くそーっ、俺は諦めないぜ!行け、バオップ!」
 バオップは果敢に突撃し、やきつくすにでた。
 「ヒヤップ、みずでっぽう!」
 ムツミはヒヤップにこれをよけさせてみずでっぽうでバオップを攻撃させた。弱点である水タイプの技をくらったバオップはう〜んと目を回して力尽きた。
 「や、やった〜っ、勝ったよーっ!」
 初めてのジム戦に勝利したムツミ。ヒヤップを抱きしめて勝ったことを喜んだ。ポッドはすっかり燃え尽きてしまったのは言うまでもないことである。
 「僕たちもまだまだってことですね。ではサンヨウジム公認のトライバッジを」
 デントの手から初めてムツミの手にトライバッジが渡された。ムツミはバッジを手にした喜びを噛み締める。そして、ふるいたてるの技マシンをもらい、ムツミは仲間たちと共にジムをあとにするのだった。

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