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無表情な美人転入生と僕の話
作者: aya ◆jn0pAfc8mM  (総ページ数: 23ページ)
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10~ 20~

*12*

凛を下ろして、僕達は走る。

「はあっ、はあっ、ここはどう?

まだ悪魔いるけど」

「よし、じゃあ攻撃するか。

来るぞ……」

近くの魔術の気配は、魔術師なら感知出来ない事もない。

凛はそれに合わせる気らしい。

あの2人を置いて来てしまったが、悪魔がこっちに全員来たのを受け、

僕は携帯に連絡する。

場所を告げ、援護をお願いしてから、

僕は防御魔術を使った。

「えーっと、ヴァーサタイルガード」

でもそれは、信と森さん、僕を防御するだけで十分だった。

凛の魔術が笑っちゃうくらい、強かったからだ。

呪文もなしとか、反則だろ。


信と凛、森さんの力で、悪魔は撃退された。

僕の防御も地味に役立ってはいたらしいので、よかったが。

「さすが凛ちゃん、凄い魔力でしたよ!」

「ありがとう。由衣奈もな」

「え、本当ですか? ありがとうございます」

なんて話す2人。

僕は必然的に、信と話す。

「いや、凄いよな! 凛って」

「そりゃそうだよ……」

S級とかバンバン使ってたし。

仕事が少ない風紀委員の立場を使い、こそこそ隠蔽しながら、僕は頷いた。

「そんな事やったらダメだろ、亮二。

まあ、そのおかげで怒られずに済むなら……」

「ダメだろ」

「ダメか」

そう言えば、2人はちゃっかり水着を買って来ていた。

戻るのは面倒なので、帰る事にする。

「僕はあの書店にでも寄ろうかな。じゃあね」

「おう、じゃあな」

「じゃあ、また」

「さようならー」

手を振って、僕はその店に入る。

冷房が効いていて、寒いくらいだった。

僕はまっすぐに、あるコーナーに向かった。

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