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無表情な美人転入生と僕の話
作者: aya ◆jn0pAfc8mM (総ページ数: 23ページ)
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作者: aya ◆jn0pAfc8mM (総ページ数: 23ページ)
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*12*
凛を下ろして、僕達は走る。
「はあっ、はあっ、ここはどう?
まだ悪魔いるけど」
「よし、じゃあ攻撃するか。
来るぞ……」
近くの魔術の気配は、魔術師なら感知出来ない事もない。
凛はそれに合わせる気らしい。
あの2人を置いて来てしまったが、悪魔がこっちに全員来たのを受け、
僕は携帯に連絡する。
場所を告げ、援護をお願いしてから、
僕は防御魔術を使った。
「えーっと、ヴァーサタイルガード」
でもそれは、信と森さん、僕を防御するだけで十分だった。
凛の魔術が笑っちゃうくらい、強かったからだ。
呪文もなしとか、反則だろ。
信と凛、森さんの力で、悪魔は撃退された。
僕の防御も地味に役立ってはいたらしいので、よかったが。
「さすが凛ちゃん、凄い魔力でしたよ!」
「ありがとう。由衣奈もな」
「え、本当ですか? ありがとうございます」
なんて話す2人。
僕は必然的に、信と話す。
「いや、凄いよな! 凛って」
「そりゃそうだよ……」
S級とかバンバン使ってたし。
仕事が少ない風紀委員の立場を使い、こそこそ隠蔽しながら、僕は頷いた。
「そんな事やったらダメだろ、亮二。
まあ、そのおかげで怒られずに済むなら……」
「ダメだろ」
「ダメか」
そう言えば、2人はちゃっかり水着を買って来ていた。
戻るのは面倒なので、帰る事にする。
「僕はあの書店にでも寄ろうかな。じゃあね」
「おう、じゃあな」
「じゃあ、また」
「さようならー」
手を振って、僕はその店に入る。
冷房が効いていて、寒いくらいだった。
僕はまっすぐに、あるコーナーに向かった。
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