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繰り返される永遠の物語〜魔法界編〜
作者: 夕月カレン  (総ページ数: 27ページ)
関連タグ: ファジー  王国 
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10~ 20~

*10*


僕はどうすればよかった?
瑠璃。
教えて。瑠璃ーーーー。

****************美嘉

ガシャアアアン

シェルターの窓ガラスがないのが高都合だった。
おそらく、窓ガラスがあれば、ここは人がガラスにさされ、血の惨劇になることだっただろう。

「食事だー、少ししかないから分け与えろよ」

先生の声がする。
わたしはカオルくんに食事もらってくる、とひと声かけて取りに行く。

「じゃあこれ、二人分な、赤城」

「はい」

・・・おにぎりが二つに缶詰。
シェルターでの、ご飯なんてこんなもんか。普通は。

「カオルくん、はい」

「ありがとう、美嘉」

「・・・ほぇ。ね、葵っ、ルリのは?」

「え、あ。ごめんね。二人分ずつ配られたから。取ってきてくれる?自分で」

「・・・え、うん」

カオルくんはすこしわたしを不思議そうに見る。
けどわたしは気にしなかった。


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