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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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*49*

「ふびげぇ!!」

...迫真麺創りと向かい合わせの玄武でも似たような悲鳴を発していた

クーポンを握るジョーとヅッチーが思わず麺を吹き出した音だ

その光景を見て玄風は亀とは思えぬ速さでジョーらに駆け寄る

「な、なにこのラーメン!?なんか凄い熱いんだけど!?」

「はぁ...店主によると、新しいラーメンで...なんでもマカロニみたいに穴を開けることで自慢のスープがすらすらとぉ」

「そんなん火傷するに決まってるだろぉ!?」

「何事だ?」

店の騒ぎを聞き付けたのか、マックタウロスが引き戸を開きヅッチーの背を叩く

「あなた様はもしや、トゥエルブナイツ牛部隊の隊長さんで...」

「お前もマガイモノか...この騒ぎは一体?」

「このラーメンが酷いんだよ!穴が空いててすすると熱湯が...」

「ふむ...あまり冷ますのは良くないが残すのももったいない、これを」

マックタウロスは鎧からジュースに入ってるような小さな氷をラーメンのスープに入れる

「これで火傷の心配はなくなった」

ジョーが再びラーメンを持ち、麺をすすると...食がどんどん進んでいき、あっという間に完食していった

「スープがそれなりに冷めてうっまーい!!」

ヅッチーはジョーがたいらげたのを見て再び食べ始める...美味い、さっきのものと比べてずっと箸が進む...

「猫舌でもスープを飲めるよう科学者が開発したネコネコアイスだ」

「すげぇ!ネーミングセンスは無いけどすげぇ!」

「この料理は改善の価値がある、お前も日々精進を怠ないように」

「は、はええ...おみそれしやした」

「では私は失礼する」

マックタウロスは玄風に何も言わずネコネコアイスの入った袋を渡し、引き戸に手を伸ばしたその時...

「待ってよおじさん、折角だから食べていったら?」

「そうだぞ!こんなに美味いんだから!」

「...たまにはこういう店も悪くないだろう、それと少年、生き物を見た目で判別するのは良くない、私は君より年下だ」

「えっ?」

「へへ...実はあっしもそうなんですぜ、お客さん」

「えええっ!?」

【ストロウ】
効果:常時体力ランク+1のボーナス。

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