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*56*
彩月
「……………ねぇ、マリオさん」
彩月
「どうしてクソゲーは生まれるんだろう?」
マリオ
「そうだなぁ………製作者の傲り、技術不足、不運、縺れに拗れ合い、理由は色々あるけど……………」
マリオ
「じゃあ彩月、どうして俺はスーパースターになれたんだろうな?」
彩月
「え?」
マリオ
「俺のゲームはドンキーコングから始まって………まぁそんときは名前なかったけど」
マリオ
「マリオブラザーズからスーパーマリオブラザーズになってやれ30年、様々なゲームに出てその殆どがスター級の作品となった」
マリオ
「漫画だって沢山出たし、昔はカップラーメンやふりかけにもなったしアニメ映画だって作ってもらった」
マリオ
「今やリアルワールドで俺を知らない奴はいない、そんなすげーキャラクターが俺だ」
マリオ
「俺は、マリオはどうして名作ゲームになったのか彩月は分かるか?」
彩月
「キャラクター性………としてはヒゲのおじさんって推すのは勇気いるし、その時代でアクションゲームを作ったこと?………でもなさそう」
彩月
「…………………でもね、1番思い当たるのは、確信がないのは」
彩月
「製作者さんが、マリオのことが本当に好きだったから……………なのかな」
マリオ
「…………だったらいいよな」
マリオ
「俺、キャラクターだからリアルワールドの人間と違って歳を取らない、いつまでも今のままだ」
マリオ
「なぁ、彩月…………」
マリオ
「出来ることなら俺はあと10年………いや100年はスーパースターをやっていたいな」
マリオ
「沢山のマリオゲーム並べてさ、こんなこともあったなーって思い出に浸りたい」
マリオ
「その時はまた、動画撮ってくれよ………絶対くるから」
彩月
「………クソゲーだけは勘弁してよね」
マリオ
「大丈夫だよ、多分な」
マリオ
「…………ま、無理は言わないけど」
彩月
「いいよ」
彩月
「またマリオ35周年にでもなったら、それやろうよ」
彩月
「私たちキャラクターは歳をとるもとらないも自由自在だからさ」
マリオ
「………ふっ」
「…………ねむ姉、編集終わったよ」