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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*120*
こたつドラゴン
「...うりゃっ!!」
名無しの怪物
「うおっ!!」
こたつドラゴンは触手を引っ張り、恐竜マガイモノから振り落とした
恐竜マガイモノ
「.....」
名無しの怪物
「やばいやばい、すぐに戻らないと...」
恐竜マガイモノ
「グルル...」
名無しの怪物
「そうそう、餌として見られるからなぁ...知能が低いのを作れとは言ったけど、攻撃しない奴にしてくれよ...」
リューコ
「こいつ!!」
名無しの怪物
「うぐあっ!!」
恐竜マガイモノによじ登る名無しの怪物をリューコが吹き飛ばす
こたつドラゴン
「リューコ...」
リューコ
「あーーーったく!!お前が逃げないのにこっちが逃げるのはプライドが許さねぇんだよ!さっさと逃げてりゃ良かったものを!」
リューコ
「死んだら承知しねぇぞ」
こたつドラゴン
「分かってる」
名無しの怪物
「もう...なんでこう上手くいかないの!」
こたつドラゴン
「なんでもかんでも...上手くいかないから世界というのは面白いんじゃん」
こたつドラゴン
「管理する側の束縛人間には...分かんないかもだけどね」
名無しの怪物
「このっ!!俺は!!俺はつるぎちゃんと一緒になるんだ!それを邪魔するお前達は消えろ!」
こたつドラゴン
「こっちだって...ガッ、ハグレ王国の邪魔をしないでほしい!」
名無しの怪物の放つ触手を掴み、ぶん投げる
名無しの怪物
「ううっ!」
リューコ
「隙が出来た...やるなら今しかねぇぞ!」
こたつドラゴン
「わかった...これが最後の攻撃になりそう...」
こたつドラゴンは両手に力を集中させる
こたつドラゴン
(前にデーリッチに教えた覇王拳...当時はどうして私は使えないのだろうと不思議に思っていたけど...今ならやれる気がする!!)
こたつドラゴン
「アーマードドラゴンの究極奥義...龍琥覇王拳ーーーッ!!」
恐竜マガイモノ
「グォアアアアアーーーーッ!!
名無しの怪物
「え、何...?ぐふっ!」
こたつドラゴンの放つエネルギー波が、二つのマガイモノを粉々にする
こたつドラゴン
「はぁはぁ...やった...」ガクッ
リューコ
「こドラッ!!」
名無しの怪物
「な、なんで...弱いはずなのに...何者なんだよ、君は」
こたつドラゴン
「私は...対した存在じゃないよ...」
こたつドラゴン
「ただの国民だよ...でっかくて、夢の溢れる...最高の国のね」
名無しの怪物
「...アテが外れちゃったなぁ」
こたつドラゴン
「誰が弱いとか、必死に探しても無駄だよ...お前の自己中な考えでハグレ王国を潰そうと考えるなら...こっちは絶対に負けないんだから...」
こたつドラゴン
「何を連れても...倒してやるじゃん...」
名無しの怪物
「まぁ、いいや...この状態なら死んだようなものだし...新しい竜人の求人でも漁ったらと伝えておいてね」
名無しの怪物
「今行くよつるぎちゃん」
リューコ
「待ちやがれ!!」
名無しの怪物は液状化して消えていく...
こたつドラゴン
「スヒュー...スヒュー...」
リューコ
「ちっ...死ぬんじゃねぇぞ!!」
リューコはこたつドラゴンを握りしめ、空高くへと飛んでいった...
石動
「おーい黒影...ありゃ、もう終わってたか」
龍我
「おい、マスター!」
ネメシア
「はぁはぁ...あれ、誰もいない...」
石動
「ああ、どうやら終わっちまったみたいだな...見ろよこの黒い跡と血をよ」
龍我
「血...こドラは何処だ!?」
石動
「そいつはどこのどいつかは知らんが、赤い竜がなんかを担いでいったのは見たぞー」
龍我
「...ネメシア、俺はこドラの所にいく、後には任せた!」
ネメシア
「あっ...はい!」
石動
「俺もやることは無くなったし帰るか」シュワッ
龍我は慌てて外へ向かい、石動は煙を巻いて消えていく
ネメシア
「あっ...消えた、ひとまず局長に報告を...」
...数日後
こたつドラゴン
「...あ、あれ?」
デーリッチ
「こ、こドラちゃん...気が付いたでち? 」
こたつドラゴン
「う、うん...なんでデーリッチがここに
デーリッチ
「み、皆ーーー!!こドラちゃんが意識を取り戻したでち!!」
こたつドラゴン
「ちょ、ちょっと...どうしたの!?」
デーリッチ
「う、うわわわああああん!!良かったでち!!良かったでち!!」
こたつドラゴン
「で、デーリッチ...そんなに泣かないでよ...」
ローズマリー
「こたつドラゴン!!」
こたつドラゴン
「あっ...ローズマリー...私どうしてたの?」
ローズマリー
「...君はあれから数日も眠り続けてたんだ」
こたつドラゴン
「えっ」
ローズマリー
「怪我が酷すぎていつ死ぬかも分からないって帝都の医者は言ったが...たくっちスノー達が資力を尽くして傷を治し、後は目覚めるのを待つのみだったんだ...」
こたつドラゴン
「そうだったんだ...あのね、実は」
ローズマリー
「リューコから全てを聞いたよ...よく頑張った、とも言いたいけど...あまり無茶はしないでほしい...」
ローズマリー
「とにかく、君が生きててくれて良かった...デーリッチは君が目覚めるのをずっと待ってたんだよ」
デーリッチ
「うわーーんっ!!」
こたつドラゴン
「...ねぇ、ローズマリー」
ローズマリー
「なんだい?」
こたつドラゴン
「私、ハグレ王国の国民になって本当に良かったと思うじゃん...」
ローズマリー
「...私もそう思うよ」
デーリッチ
「こどらちゃん...早く元気になってでち!!」
こたつドラゴン
「うん...」
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龍我
「リューコ...だったな」
リューコ
「...」
龍我
「こドラの奴、目を覚ましたってさ」
リューコ
「...そうか」
龍我
「あいつ、お前にありがとうだってよ」
リューコ
「...あいつに伝えておけ、早く傷を癒して私のところに来いって」
リューコ
「...なんか辛いことあったら、私を呼べってな」
龍我
「分かった」
リューコ
「そうか、あいつには守りたいものがあるんだな...」