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憑きもん!~こんな日常疲れます~【更新停止】
作者: むう  (総ページ数: 78ページ)
関連タグ: コメディ ラブコメ 妖怪幽霊 学園 未完結作品 現代ファンタジー 
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 [特別編:第4話]★トキマリ組・二巡目★

 〈脱出ゲームの舞台裏〉

 むう「ふぃー。全グループに企画説明するの疲れたぁ。あー、誰か代わりにやってくれないかなあ。やってくれたら、とっても嬉しいなあ(チラリ)」
 正鷹「交代してほしいなら最初から言ってくれ」

 むう「だって、君がアナウンスやったら、文字通りの天の声じゃん」
 正鷹「それでもいいよ。頼って欲しいよ。今後、本編登場しないんだから。特別編で喋らせてよ」
 むう「むー。でもそしたらバレそうじゃん。声の主がむうだって。途中でキャラ追加できるの作者しかいないし(テーブルの上にあった午後の〇茶をゴクゴク)」
 正鷹「大丈夫だ、もうバレてるから(ニコッ)」

 正鷹「むうは体調不良なんだから休んどけよ。あとは俺がチャチャッとやるから。こう見えて、小中と放送委員会だったんだぜ。トーク力には自信がある」
 むう「そこまで言うなら、頼ろっかなあ。はいこれ、ヘッドホンと台本」
 正鷹「メタいから台本って言うのやめろ。オッケー、じゃあ二巡目お互い頑張りますか!」

 
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 〈再びトキマリ組〉

 美祢「今回の部屋は一面が黄色いな。目がチカチカする」
 コマリ「またしても、何もないね。正面の壁に扉が取り付けてあるだけだ」

 美祢「なるべく簡単なお題にしてほしいんだけど、相手はむうだ。期待はしない」
 コマリ「もー、トキ兄。むうちゃんをそんなに敵視しちゃダメでしょ」
 美祢「だって見て見ろよ、このスマホの文章」

 【夜芽宇月 は 桃根こいと と壁ドンしました
  由比若菜(猿田彦)は禍津日神と第1の部屋にステイしています
  番飛燕と番飛鳥はポッキーゲーム 未クリア】

 美祢「壁ドンとか恋人つなぎとかポッキーゲームとか。恋愛系ばっかり。つーか宇月壁ドンしたのか。マジか。信じられない。ここ夢?」
 コマリ「現実だよ! あと、宇月さんをからかわないの! トキ兄だって私と恋人つなぎしたじゃん!」


 美祢「ふぁ(顔が一瞬で真っ赤に)」
 コマリ「? ………あ(ワンテンポ遅れて赤面)」

 美祢「~ッ、~ッ(声にならない叫び。無言でコマリの頬をつねる)」
 コマリ「いだッ。いだいって、やめひぇよ~」

 美祢「ふーっ。はぁ。いいかコマリ。今日のことは後日ちゃんと忘れろ。約束だ」
 コマリ「え、ええ――――っ。無理ゲーすぎるよ!」
 美祢「頼む忘れてくれ。そうしないと黒歴史になる。俺の黒歴史がまた一つ増える」
 コマリ「元から厨二じゃ……いだい! 悪かったからつねらないで!」

 コマリ「………はあ。まあ、この作品ラブコメだからね。今までシリアスが多かったけど」
 美祢「でも、こういう形を俺は望んでない。やるなら最初から本編でやってほしい」
 コマリ「いや、本編でもちょっとはあったよ? ほんとにちょっとだけど……」

 ~ピーンポーンパーンポーン~

 天の声「ってことで始まりました! 〈憑きもん特別編〉のお時間です!みんな上手くやってるかー? 上手くやれてないコンビも、まだまだ時間あるから気張ってこー!」
 美祢「なんだこのアナウンス!?(テンション高めの放送に驚く)」
 コマリ「やけに明るいBGMがバックで流れてるね。あと、むうちゃんの声じゃない。けどこの声、どっかで聞き覚えがあるような」

 天の声「あ、申し遅れました。前アナウンス主に代わり、実況を務めさせて頂きます私・番正鷹と申します。何卒よろしくお願い申し上げます!」
 美祢・コマリ「ええええええええええええ、バンさん!???」

 美祢「え、待って待って。なんで正鷹さんがアナウンスしてるんだよ。おかしいだろ」
 天の声「本編の展開の都合で登場できないので、無理言って特別編に参加させてもらいましたー」
 美祢「噂には聞いていたが、この人もめっちゃくちゃ声でかいな。やりづれえ」

 天の声(正鷹)「あ、でっかかった? ごめんごめん、ボリューム下げまーす。あ、恋人つなぎお疲れ。あ、あと申し訳ないんだけど、お題箱見る限り全部恋愛系で固めてるっぽいからご容赦ください」
 謎の声「ちょっ、それは公表しない約束でしょ!(ガサゴソ)」
 天の声(正鷹)「そーだっけ。悪い悪い」

 美祢・コマリ「(ま・じ・で・す・か)」
 天の声(正鷹)「大丈夫。過激そうなのは俺が外しとくからさ。ここ全年齢対象版だし。上手いことやるから安心して(小声)」

 美祢「まあ、正鷹さんが監修してくれるなら平気か」
 コマリ「う、うん。すごいね。不安が一気に軽くなったよ」
 天の声(正鷹)「んじゃあトキマリ組、2番目のお題発表するよーっ」

 [お題其の2:お互いの好きなところを10個言い合う]

 天の声(正鷹)「題して、お互いの好き語りだ。ちゃんと相手の目を見て話すこと!」
 コマリ「うーん。こ、恋人つなぎよりは比較的簡単かな?」
 美祢「よ、良かった(ホッ)。じゃ、コマリ先でいいぞ。手早く済ませよう」

 コマリ「わかった。え、えーっと(美祢を見つめて)。えーっと」
 美祢「うっ!?(あ、あれ。難易度は簡単だって分かってるのに、なんでドキドキするんだ?)」
 コマリ「えーっと、トキ兄の良いところは(指を折る)」

 コマリ「①寝起きが良い ②頭の回転が速い ③料理が上手い ④人の話を笑わない(※一部例外を除く)⑤たまに見せるリラックスした表情が好き ⑥意外と歌が上手い」
 美祢「おぉぉぉい待て待て。一部例外を除くってなんだ。変なもんを入れるな」
 コマリ「じゃあ反論をどうぞ」
 美祢「ぐっ……。は、早く続きを言え」

 コマリ「⑦冷静 ⑧大事な物事に対して熱くなれる ⑨相手のことを一番に考えてくれる」
 美祢「う。は、恥ずかしいなコレ……(ふにゃあ)。じゅ、十番は?」
 コマリ「⑩たまに見せる笑った顔が好き」
 美祢「んんんんんっ(あー、反則だろそれ!)」

 天の声(正鷹)「月森ちゃんありがとー。お次は時常くん、行ってみよう!」

 美祢「あー。んーっと。え、えっと。①優しい」
 コマリ「ふんふんふん。次は?」
 美祢「え? えと、②毎日ワクワクで過ごせる ③食べ物を美味しそうに食べる ④ポジティブ」
 コマリ「へえー。ってトキ兄、顔赤いけど大丈夫?」

 美祢「部屋が暑いんだよ! ⑤ハマったものはとことん推す ⑥人見知りしない ⑦信用出来るやつにはめっちゃ心開く ⑧声が可愛い ⑨菓子をほおばる仕草が小動物みたい」
 コマリ「小動物かあ。飛鳥ちゃんにも同じこと言われたな」
 美祢「⑩笑顔が可愛い、で」
 コマリ「!!」

 ~ピンポーン~

 天の声(正鷹)「おめでとうございます! お題クリアです! よく頑張った二人とも。って、なんでそんな気まずそうな顔してんの?」


 コマリ「(それはずるいよトキ兄……! やだ、顔火照ってきた。ばれない様にしないと)」
 美祢「(人のこと褒めるって、なんでこうも恥ずかしいんだ。ぐぬぉおおおおおおおおお)」
 双方「………………………………」

 
 天の声(正鷹)「え? 待って、もしかしてこれ俺が悪い? ちょっとむう、俺恋愛のことよく分かんねえ! こういう時ってどんな声かけりゃいいの?(困惑)」
 

 ※Next→天敵組・二巡目! 次回もお楽しみに。

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