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鳳凰学園協奏曲-カルテット-【完結!】
作者: 鳩麦白夜  (総ページ数: 101ページ)
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「役者だと?源次郎、貴様ふざけるのも大概にしろ」
「私は至ってたって真面目さ。それに加えるなら、こう言わなくてはならない」
「こいつ…なに言って…」


不気味がる修羅は海馬を見上げるが海馬は何も言おうとはしなかった。
そして、急に源次郎は嬉しそうに両腕を上げて叫んだ。


「これこそまさに運命だ!!英雄アイシスによって分断された神々の力をもった三人だけじゃない!!加えて王妃の器クリスに王アギトの補佐官カイザーの写し身に最強の魔術師と謳われたウェザーズの後継者と来た!…そして王本人…いや、哀れなる魂よ」


源次郎は声高らかに笑うとクリスに抱かれているパンにゃを見た。


「…私が…器…!?」
「……!」


クリスと海馬は驚いたように目を見開いた。
だが、レリクは知っていたかのように源次郎を睨む。


「…お前は一体何者だ?」


海馬は静かに源次郎に問う。
修羅は海馬のいきなりの問いに驚いたように目を見開いた。


「海馬!?今の状況で一体何を…!?」
「…ここまでエジプトの神話、しかも5000前の王朝記録を知っているものはそうそういない。…だから、聞く必要がある」
「そりゃあ、私だって聞きたいけど…」


やがて修羅は諦めたように肩を竦めた。


「ふふふ…。いいだろう、教えてあげよう。私は…過去に…いや、5000年前エジプトを混乱に貶めリリアを殺したに等しい窃盗魔王、ルーベンスの写し身だ!!」


「…!」
「お前もエジプト王朝の関係者…!?」


源次郎の言葉にみんなは目を見開いた。

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