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*23*
私達は、家庭科室についた。
「ふぅーーー。」
ため息をつく。
「ねぇ、夢花。竜沙君取られちゃうよ?」
せらめの言葉に驚き、慌てて振り向く。
「ねぇー。オススメのパン屋さん紹介してぇー。」
まいんさんだ。
「ごめんなさい。用事があるので。」
竜沙、お嬢様苦手って言ってたよね。
って、もううるうる目!
「ねぇ。竜沙君?あっちに筆箱落としてるよ...」
我ながら苦しい言い訳だ。
「取りにいくよ。夢花さん。」
竜沙が、小声でありがとうと言った。
「何するのよ!私の竜沙に!」
え。まいんさんと竜沙。付き合ってるの?
こんな事考えてたから。
調理実習は私の班にいる
珀君、せらめ、彼方に任せちゃいました...
「夢花様、サボりは禁物ですよ。」
何も知らない竜沙はふっと笑った。
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