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*6*
「授業をはじめます。」
「遅れて、すみませーーーーん!」
「すみませんでした!」
私と竜沙はギリギリで教室にかけこむ。
「まぁ、いいとしよう。」
ふぅ。席につくと、後ろから背中を突かれた。
「竜沙君と、どこいってたの?」
せらめだ。私の親友でもあり、憧れでもある。
せらめは、同じ趣味の彼氏がいるのだ。
斎藤彼方(さいとうあらた)。大人しく、せらめとおなじ読書好き。
「校舎案内だよ。頼まれて。」
小声で話す。
「はい、この問題を...夢花!」
最悪だー!わかんないよー!
すると、1枚の紙が置かれていた。
「39...です。」
紙に書いてあった数字を言った。
「正解です。」
授業が終わると、竜沙が声をかけてきた。
「授業中のおしゃべりは禁物ですよ。夢花さん。」
やっちゃった。
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