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*7*
放課後、即学校を飛び出した。
「ハァハァハァ...」
息を切らして、木陰にもたれると。
「待ちなさい!飴味夢花!」
うわ。やっぱり捕まった。
この人は黒沢まいん。私のクラスのボス的存在。
父親がカジノ王なの。
気に入らない人がいるとすぐいじめるんだよね。
ということはやっぱり...
「竜沙君とどんな関係なのよ!教えなさい!」
「えーっと。通学路で会っただけだよ...」
「じゃぁ何であんなに話しかけられてるのよ!」
今にでも平手打ちされそうだ
「えーっと...」
すると、竜沙君がのんびりと歩いてきた。
「竜沙くん。夢花とは離れた方がいいわよ。私と付き合わない?」
ぶりっ子で言うが、言葉が怖い...
「ごめん。夢花さんは、僕、幼稚園のとき友達だったから...。
お付き合いはお断りするよ。」
アー!まいんさんの怒りがー!それに衝撃発言ー!
「わかったわー。でも諦めないからねぇ。」
精一杯のぶりっ子ポーズで帰って行った。
「ねぇ、幼稚園一緒だったってどういうこと?」
「お家に帰って、母上様に
「鍵ください」といって、鍵をもらってきてください。
鍵を持ってミント色の屋根の家の前に来てください。」
意味ありげな言葉を残して竜沙は去って行った。
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