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東方刃暁録-sword morn record -
作者: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ  (総ページ数: 38ページ)
関連タグ: 東方 
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10~ 20~ 30~

*11*

朝食の後片付け、掃除、洗濯(暁はやらせてもらえなかった)を終え、午前最後の家事に取り掛かった。

薪割りだ。

暁 「スペルカードルール?」

よっ、と力をこめて薪を割りながら暁が聞く。

咲夜 「そう。もめ事が起きたときの、ここでの解決方法だから、ここに住むなら覚えたほうがいいでしょ」

といいながら一枚の手の平サイズのカードを見せる。

そこには「幻符「殺人ドール」」と書かれている。

咲夜「これがスペルカードって呼ばれるもの。技に名前を付けて契約書形式でカードに記しておく。技を使う際にはカード宣言が必要なの」

聞きながら一本ずつ薪を割っていく。

咲夜 「で、これを任意の枚数持って決闘して、体力がつきるか、スペルカードを全部攻略されたら負け、逆なら勝ちよ。最低限のルールとして、負かした後に殺すのは禁止。後は博霊霊夢は殺しちゃダメ。博霊大結界が維持できなくなっちゃうからね」

頭の中で意味を咀嚼し、覚えていく。

暁 「『スポーツ感覚に近い決闘』と言ったところか。なるほどな。霊夢とやらには一度会っておいたほうがよさそうだ。よし、スペルカードを用意しよう。俺はネーミングセンスがないから、咲夜、付き合ってくれるか?」

咲夜 「さっきの見たらわかると思うけど、私もネーミングセンスはないわよ?」

暁 「……」

咲夜 「……」

前途は多難のようだ。

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