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*11*
朝食の後片付け、掃除、洗濯(暁はやらせてもらえなかった)を終え、午前最後の家事に取り掛かった。
薪割りだ。
暁 「スペルカードルール?」
よっ、と力をこめて薪を割りながら暁が聞く。
咲夜 「そう。もめ事が起きたときの、ここでの解決方法だから、ここに住むなら覚えたほうがいいでしょ」
といいながら一枚の手の平サイズのカードを見せる。
そこには「幻符「殺人ドール」」と書かれている。
咲夜「これがスペルカードって呼ばれるもの。技に名前を付けて契約書形式でカードに記しておく。技を使う際にはカード宣言が必要なの」
聞きながら一本ずつ薪を割っていく。
咲夜 「で、これを任意の枚数持って決闘して、体力がつきるか、スペルカードを全部攻略されたら負け、逆なら勝ちよ。最低限のルールとして、負かした後に殺すのは禁止。後は博霊霊夢は殺しちゃダメ。博霊大結界が維持できなくなっちゃうからね」
頭の中で意味を咀嚼し、覚えていく。
暁 「『スポーツ感覚に近い決闘』と言ったところか。なるほどな。霊夢とやらには一度会っておいたほうがよさそうだ。よし、スペルカードを用意しよう。俺はネーミングセンスがないから、咲夜、付き合ってくれるか?」
咲夜 「さっきの見たらわかると思うけど、私もネーミングセンスはないわよ?」
暁 「……」
咲夜 「……」
前途は多難のようだ。
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