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*2*
暁「…ハァ…」
刀を地面に突き刺すと自ら作った血の海の中に倒れこんだ。
残っていた力も使いきり、もう人間体を保つのも難しい。
暁「しばらく刀に戻るしかないか」
力ずくで結界を引きちぎった所為で、内面からボロボロだ。
おそらく半日は意識が消え、最低丸一日は休まなければ人間体にはなれないだろう。
今の状態で刀を折られれば、確実に息絶えるだろうが、今回ばかりは折られたりしないことを祈るしかない。
ここは何処だかはわからない。
周りには森が広がり、満月が湖に移り、幻想的だ。
―――この様な場所で息絶えるのも宜しいかもしれないな。
そう考えると暁は目をつぶった。
暁は紅い光に包まれ、刀の中に消えていった。
刀身が刺さったところに映りしは、満月と湖であった。
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