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東方刃暁録-sword morn record -
作者: 黄昏。 ◆nYYwYkb6HQ  (総ページ数: 38ページ)
関連タグ: 東方 
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10~ 20~ 30~

*2*

暁「…ハァ…」

刀を地面に突き刺すと自ら作った血の海の中に倒れこんだ。

残っていた力も使いきり、もう人間体を保つのも難しい。

暁「しばらく刀に戻るしかないか」

力ずくで結界を引きちぎった所為で、内面からボロボロだ。

おそらく半日は意識が消え、最低丸一日は休まなければ人間体にはなれないだろう。

今の状態で刀を折られれば、確実に息絶えるだろうが、今回ばかりは折られたりしないことを祈るしかない。

ここは何処だかはわからない。

周りには森が広がり、満月が湖に移り、幻想的だ。

―――この様な場所で息絶えるのも宜しいかもしれないな。

そう考えると暁は目をつぶった。

暁は紅い光に包まれ、刀の中に消えていった。

刀身が刺さったところに映りしは、満月と湖であった。



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