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*31*
暁は走る。
まず、事故はその速さ故だった。
突然、目の前に現れた緑の服を着た白髪の少女。
為す術もなく二人は衝突した。
妖夢 「う〜」
唸り声をあげて立ち上がるのは妖夢だった。
頭を押さえながら立ち上がる暁。
妖夢 「す、すいませ……」
頭を下げようとした妖夢の動きが止まった。
妖夢「それは、咲夜さんの刀!」
暁が呪の解放のために出していた刀を指して言う。
妖夢 「さては、盗んできたのか! じゃあ今物凄いスピードで走ってたのは、逃げるため……」
暁 「いや、まて」
物凄いスピードで勘違いしているのは、妖夢である。
妖夢「問答無用! とりあえず切る!」
暁 「斬る……? 俺をか?」
妖夢 「この楼観剣に斬れないものはあんまり無い!」
暁 「ほう……」
なにやら暁の琴線に触れたようだ。
暁 「いいだろう。身の程というものを教えてくれる」
そうして刀を抜いた。
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