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奇想天外!プロレス物語【完結!】
作者: モンブラン博士 (総ページ数: 82ページ)
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*紹介文/目次*
今回は笑いあり感動ありのプロレスをテーマにした小説です。楽しんで行ってもらえると嬉しいです。
第1話 変な転校生>>1 オリキャラ応募用紙>>60
第2話 井吹と大形>>2 オリキャラ人気投票開始>>58
第3話 無く子も黙る不動仁王>>3 第49話 ハニーの猛攻撃>>72
第4話 スターレスリングジム>>4 第50話 井吹VS怒雷氷>>76
第5話 新しい仲間!?>>5 第51話 サッカー部の友情>>77
第6話 暴走保安官ロディ参上!!>>10 第52話 新たなる助っ人参上!?>>78
第7話 助っ人・・・だといいな>>11 第53話 イルVS怒雷氷>>79
第8話 副会長カイザー登場!!>>14 第54話 試合の決着>>84
第9話 会長の出した条件>>15 第55話 ふたつの弱点>>85
第10話 軽井沢VS井吹>>17 第56話 カイザーの父登場!!>>89
第11話 意外な結末>>18 第57話 宇宙から来た救世主たち>>90
〜世界大会編〜
第12話 予選開幕!>>20 第58話 みんなで掴んだ勝利!!>>91
第13話 第1回戦開始!>>21 最終話 井吹の挑戦はどこまでも>>92
第14話 星野の実力>>22
第15話 星野の新必殺技>>23
第16話 星野の思い>>24
第17話 メープルの告白! >>25
第18話 勝負の結果は!?>>26
第19話 タッグマッチ>>27
第20話 お見舞い>>28
第21話 衝撃の対戦相手>>29
第22話 一筋の光>>30
第23話 準決勝開始!>>31
第24話 それぞれの思惑1>>32
第25話 それぞれの思惑2>>33
第26話 ジャドウの本心>>36
第27話 シーの疑問>>37
第28話 明王の怒り!!>>39
第29話 井吹勝利なるか!?>>40
第30話 ST8>>41
第31話 最強のニードロップ!!>>42
第32話 ヨハネスの動揺>>43
第33話 シーの強さ>>45
第34話 少年探偵の怒り>>46
第35話 カイザーの正夢>>47
第36話 不動の異変>>48
第37話 それぞれの価値観>>49
第38話 シーの正体!!>>50
第39話 一進一退の攻防!!>>51
第40話 ヨハネスの過去!>>52
第41話 大逆転の勝利!>>53
第42話 決勝の相手>>56
第43話 不動の弟子登場!!>>57
第44話 決勝戦開始!>>63
第45話 ヨハネスの秘密>>64
第46話 少女ヨハネス大激闘!!>>67
第47話 不屈のゲルマン魂!>>70
第48話 ヨハネスの涙>>71
来てくださった大切なお客様
みららさん、夕陽さん、 愛欄さん
驟雨さん、 まどかさん、 陽乃悠飛さん
狐さん、 みにょさん、菜の花さん、Suirenさん
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~
*3*
くそっ・・・・!なんで俺があんな奴に負けなきゃならんのだ!!
その日の放課後、俺は激しい屈辱感で絶対に奴を倒してやるとひとりで胸の内で宣言していた。
たぶん、そのときの俺の目は昔のスポ根アニメのように炎が宿っていたと思う。
俺は人に負けることがなにより嫌いだ。
勉強でも、スポーツでも、自分より強い奴に会うと野性の闘争本能というやつがむき出しになってくる。
われながらまだまだガキだと思うが、相手を倒し、俺の実力を認めさせた爽快感には変えられないものがある。
だからこうして、俺は下校する途中その足で本屋まで向かったのだが・・・・・
「クソッ、頭が痛ぇ・・・」
普段から頭を使う勉強よりもスポーツが好きな俺にとって、本屋はなじみがない場所だといっていい。
静かな空気や文字ばかりならぶ本を見ているとクラクラしてくるというのが正直な感想だ。
頭痛をこらえながら、スポーツ雑誌のコーナーに行き、本棚においてあるプロレス誌を読んでみたのだが、内容がさっぱり頭に入ってこない。
「ほう。ガキがプロレス誌を読むなんて珍しいな」
突然後ろから声がしたので振り向くと、長い茶色の長髪に猛禽類のように鋭い目、迷彩色のズボンを着た、引き締まった体格の若い男がいた。
「お前、プロレスに興味があるのか?」
「いや・・・あんまし・・・・」
「そうか。その割には一心不乱に読みふけっているのはなぜだ」
男に言われて気づいたのだが、雑誌の巻数を見ると20号と書いている。
ということは俺はもう19冊もパラ見したのか、我ながら結構読んだほうだと思う。
男はそんな俺の様子を見て鼻で笑うと、口を開いた。
「・・・・・キミ、才能がありそうだな。ひとつ俺が鍛えてやろう」
何?鍛えるだと?
「ああ、そうだ。きょうから君はこの俺、不動仁王の地獄の特訓で強くなるのだ」
ちょっと待て。なんであんたが勝手に決めるんだ!俺はプロレスに興味など・・・・
「あの大形に勝ちたくはないのか?」
「何!?どうしてそれを・・・・」
「どうやらお前はあいつのことについて何も知らないらしい。あいつが何者なのか教えてやるから、俺について来い」
男はニヤリと笑みを浮かべ、ついて来るように促した。