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奇想天外!プロレス物語【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 82ページ)
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*4*

ついた場所は一等地にあるデカいビルだった。

少なくとも15階まではありそうだ。

『世界プロレス協会所属スター流レスリングジム 会長スター=アーナツメルツ』と看板が立っている。

待て待て待て!こんなでかいビルがジムだっていうのか!?

普通ジムっていうのはもっと小さいものだろ!?

「それはお前の中にあるくだらん常識だ。ついて来い」

言われるがままについて行くと、練習場らしき部屋についた。

「みんな喜べ、新入りだ」

不動がドアを開けると驚愕の光景が目に飛び込んできた。

出しっぱなしになった遊具、アンパ○マンの壁紙、どこからどうみても幼稚園児が来そうな場所にしか見えなかった。

「わーい!僕たちの新しい仲間だねー?」

ミツバチの格好をした5歳ぐらいの金髪にでかい緑の瞳の少年がぴょこんと不動に抱きついてきた。なんだ、この変な生き物は?

「僕はハニー=ブレッド!ブレッド三兄弟の末っ子で、このジムでは一番の年下だよ。よろしくねー?」

このハニーとかいう甘ったるい話し方をする奴は不動だけではなく、無関係であるはずの俺にまでベタベタしてくる。

そしてなんだかこいつからハチミツのにおいがするのは気のせいか?

「ハニーくんはハチミツの味がするんですよ」

意味不明な声が上からしたので見上げるとなんと、ひとりの少年が浮遊していた。

トロンとした半開きの瞳に色白の肌、ふわふわの茶色の髪、こいつは所謂、不思議少年という奴だろう。

第一どうやって空中に浮かんでいるんだ?

「僕は天使ですから、それぐらいわけはありません。自己紹介が遅れましたね、僕は星野天使。その名の通り本物の天使です。大形先輩のお友達の方ですね。どうぞよろしく」

天使!?天使って名前を子どもにつける親がいるのかよ!?

それに大形が先輩ってどういうことだ?

「そう言われましても僕は本物の天使ですから。大形先輩のことはこの物語を読み進めればわかるはずです」

・・・・コイツ所謂中二病じゃないのか。あと、勝手に予告するな。

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