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マジカルスイーツショップ【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 198ページ)
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*4*

オレンジ色のライトの光が部屋を優しく包み込む。

お話を聞くのに最高の環境ができたとおじいちゃんは喜んで、まるでぼくに物語を読み聞かせるように、ゆっくりとした口調で話し始めた。

「アルバスというのは、わしの友人の名前だよ。

彼はイギリスにある世界一有名な魔法学校の校長先生をしておった。

大変優秀な奴でな、生徒からも尊敬を集めていたのじゃ。

まあ、坊やが生まれる前に亡くなってしまったがの。

その知らせを聞いたとき、わしはとてもショックだった。

それでせめて友として何かできることはないかと考え、彼の好物だったレモンキャンディーに改良を加え、酸味の強かったキャンディーを、甘酸っぱく優しい口どけの良い味にしたのじゃ。

そして彼にあやかってキャンディーに『アルバス』の名をつけたのじゃ。

わしの作っているお菓子にはそれぞれ世話になった人たちの名前がつけられているんじゃよ」

おじいちゃんは満足げにほっほっほと笑った後、時計を眺め、

「そろそろ眠る時間じゃな。お休み、坊や」

「おやすみなさい、おじいちゃん」

ぼくはおじいちゃんにお休みのキスをした後、歯磨きをして、自分の部屋に行った。

おじいちゃんの友達のアルバスさんって、どんな人だったんだろう。

おじいちゃんが優秀というぐらいだからきっとすごい人に違いない。

そんなことを考えていると、だんだん瞼が重くなるのを感じた。

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