完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

マジカルスイーツショップ【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 198ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~

*88*

グランドがカイザーさんの父親だったときも驚いたが、今度の驚きはそれ以上だった。

なぜならこの親子、全く似ていない。

「息子は母親似なのだ」

その言葉で、俺はようやく納得する。

「300年前、下等人類を滅ぼそうと地球に来たのはいいが、地球の生命の神秘に感動し、感化したバカ息子はそのまま敵に寝返ってしまった。あの時の雪辱を今晴らしてやる」

言うが早いが、彼は両の掌から黒いエネルギー弾を発射した。

あまりの威力に俺たちは太刀打ちすることさえ叶わない。

「フハハハハハ…20人以上いてその程度でしかないのかね?」

カイザーさんたちも復活して20人以上いるのだが、敵は反則級の強さで俺たちを圧倒する。

クソッ、このままじゃ、負ける!

そう思ったとき、どこからか紫のエネルギー弾と炎が放たれた。

不意の攻撃に怒雷氷は少し怯む。

方向を見てみると、そこには先ほど倒されたはずの、リンとファイランがいた。

「私もいるぞ」

黒髪に鋭い牙のついた口で笑うのは、川村に倒されたと思っていた、ジョニー。

彼は衝撃波をギターから発射し、かつての上司を攻撃する。

「悪の超人キャンディー反応アリ…消去!」

HNが現れ、光線銃を放つ。ナルシーも登場し、敵に一閃を浴びせる。

どうなってんだ、これ?

そう思う間もなく、黒宮竜と島原咲のカップルが現れ、鉄拳をふたり同時に浴びせる。

「電撃!」

突如、上空から電撃が放たれ、怒雷氷を直撃する。

「零殿!」

「川村くんに助けられた恩返しを今するわ!」

「ゼルフはどうした?」

カイザーさんが訊ねると、ナルシーが答えた。

「彼は棺桶で寝ていますよ」

「それにしてもお前ら、俺たちに倒されたんじゃなかったのかよ」

闇野が言うと、

「会長とオリジンさんたちのおかげで復活したんですよ」

「その通り!」

声とともに会長とラグ、それからふたりのじいさんが現れた。

「今こそともに戦おうではないか!」

珍しいスターの呼びかけに応じ、かつての敵味方を超えた友情が生まれ、協力して共通の敵を倒すことになった。

「今こそ勇気を全開にするときだ、諸君!」

トリニティさんの声で、俺はあの曲を流し始めた。

俺たちの逆転劇はここからだ。

「あのじいさんに思い知らせてやろうぜ、俺たちのすごさをな!!」

87 < 88 > 89