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作者: モンブラン博士 (総ページ数: 198ページ)
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俺は怒雷氷の言ったことが気になり、この日カイザーさんに訊ねてみることにした。
「カイザーさん、あのじいさんが言っていた、銀河太陽系8神ってなんだ?」
「太陽系を司る神の集団で、神の星と呼ばれる惑星エデンの出身だ。実は不動、ハニー、アイゼン、会長、ヘンリー様、バードン様、スリープマン様、そして私は彼ら同じ惑星の出身なんだ。星野くん、川村くん、ジャドウはその下に位置する惑星エンゼルの出身だ」
彼は少し上を向き、再び語り始めた。
「元々私は彼ら銀河太陽系の神の一員だった。その当時は、地球を跡形もなく破壊してしまう意見に賛成していた。これが太陽系全体のためだと、信じて疑わなかった。だが、会長とそのオリジンたちの必死に地球とその人類たちを守ろうとする姿に感銘を覚え、私は彼らから離脱し、会長側についた」
フーン、カイザーさんにはそんな過去があったのか。
「井吹、今回の相手は並みではない。だから私と会長で選んだ最高のメンバーで戦うことになった」
彼が俺に発表したチームメンバーは、
1番手『死神』ジャドウ=グレイ
2番手『運命の輪』フォルテ=フォン=ロイヤル
3番手『ピザの手』マルコ
4番手『ブラックホール』ディナー
5番手『闘神の生まれ変わり』アシュラン
6番手『少年執事』ランス=アームストロング
7番手『元GK』井吹宗一郎
8番手『太陽神』カイザー=ブレッド
メンバー表を見た俺は、この人選は明らかにミス以外の何物でもないと直感した。
「カイザーさん、これ、ほとんど会長が選んだだろ?」
「よくわかったな」
「……やばいだろ。地球の運命がかかっているかも知れねぇのに、こんな奴ら選んだ、あのおっさんはどうかしてる!!俺、メンバーのやり直しをお願いしてくる!」
俺は彼の制止を聞かず、15階の会長室に向かって走り始めた。