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救助戦隊ポケモンレンジャー始動!
作者: 雫石 ◆rvmTJwHTK2  (総ページ数: 73ページ)
関連タグ: ポケモン レンジャー 戦隊 
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*23*

アリオス地方行きの空港。そこがみんなの集合場所である。
ツカサとユウヤはそこで待っていた。もちろんゆずきも一緒である。
「なぁなんでゆずきのことを教えなかったんだ?」
「それは、お前と会う機会が少なかったし。ほら、ゆずきと出会ってから依頼のせいであまりお前とは会ってないだろ?」
「ああ。」
「だから教えるのを忘れていたんだ。まぁここで何とか再会できたことはうれしいけどな。」
ツカサはユウヤに向かって少し笑顔を見せる。
「それであれから使っていないのか?」
ユウヤがそれを見てツカサにこう聞いた。
「何をだ?」
「青い目」
「えーと…実はいうと無意識なんだけど…昨日…一回使…」
ツカサがこう言いかけた途端、カガリとサザナが一人の少年を連れてきた。
「ツカサ君、この子も戦隊だって!」
青髪の少年。なぜか違うほうを向いている。その隣にはルカリオがいた。ツカサと同じポケモンを見たのははじめだがこの子は前に出している。ツカサのルカことルカリオは、モンスターボールに入れているのだ。いつもいるのはミジュマルであるゆずきとキモリである。
「えーと…君は?」
「……アズル。」
「アズルか。俺、ユウヤ。んでこっちはツカサ!」
「よろしくな。」
ツカサはアズルに握手をしようとしたがその手をたたかれ拒否された。それと同時に青い右目から何かが見えてくる。アズルの過去だろうか。小さいころからいじめを受けていた姿だ。レンジャースクールでもいじめを受けている。いじめているのはショコラ。あのショコラにいじめられた謎の人影はアズルだったのか。しかもショコラは勇敢であるリオルもいじめていた。そのリオルが今、ルカリオになっているということなのか。ツカサは、青い目を光らせながら顎に手を当てしばらく考える。しかしその直前に…。
「ツカサ、ツカサ、おーい!」
「はっ!」
ユウヤに止められてしまったのだ。これはわかっている。ツカサは青い右目の能力を嫌っている。無意識で見えてしまう過去の記憶で少し躊躇はしていた。
「また、その目使ったのか?」
「今のは、無意識だ。」
「おいおい、またいつものように強がって…もう少し俺のことを頼れよ。」
ユウヤがツカサの肩をポンとたたく。
「あれ?もう全員集まった感じ?」
そして最後にきたミラがきょとんとした顔でみんなを見つめていた。

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