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救助戦隊ポケモンレンジャー始動!
作者: 雫石 ◆rvmTJwHTK2  (総ページ数: 73ページ)
関連タグ: ポケモン レンジャー 戦隊 
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*5*

その日の夜、リョウの自分の部屋の中、ツカサのケータイに姉であるサトミから電話がかかって来た。
『もしもし、ツカサ。ちょっといいかしら?』
「いいけど…どうかしたのか?」
ツカサの姉、サトミは、ポケモン警察で特別班のリーダーである。
『明日、アリオス地方に行くんでしょ?ちょっと私のところ寄ってほしいの。』
「いいけど…なんで?」
『渡したいものがあるのよ。一応もう一人呼んでいるんだけど…なかなか出て来なくって…。同じクラスだったなら呼んできてほしいの。』
「わかった。って博士もう、一人呼んだんだな。」
『ええ。カガリってこよ。』
「あのポケモン好きのサボり魔を呼んだのか。あいつなら俺も少し仲良くしているから。」
『そう…なら話は早いわ。じゃあお願いしますわね。』
「わかった。」
電話を切り、カガリを呼びに行くためルカリオとゆずき、キモリを連れ中庭に行こうとする。あいつはいつも中庭にいるのだ。サボっている時のみだとは思うけど…。
「あ、ツカサくん!どっか行くの?」
隣の部屋にいる少女、ショコラがツカサにこう聞いた。
「もしかしたあなた救助戦隊の方に呼ばれた?」
この少女は結構しつこい子だ。
「いいよね〜。そんないい所私も呼ばれたかったなぁ〜」
ツカサはこのショコラがのことが嫌いである。なぜならこの子は、授業中や休み時間他の生徒をいじめていたし、ポケモンもいじめていたのだ。
「ああ、私も呼ばれないかなぁ。だって面白いメンバーが集まるんでしょ?」
「言っておくけど、お前は絶対に呼ばれないぞ。」
「え!?」
「お前はポケモンや生徒を一方的にいじめていた。ポケモン好きでないとポケモンレンジャーにはならない。絶対条件を破った君は慣れないから。君はそれを反省することから始めないとな。」
ツカサはこう言って中庭に向かった。ショコラが「待って」といったがそこは無視。あいつが悪いんだ。自業自得だ。
『あのーあいつはいいんですか?』
「いいんだよ、ゆずき。あいつは自業自得だ。どうせ絶対に戦隊には選ばれないしポケモンレンジャーになることも絶対ない。」
キモリもうんうんと頷く。
ツカサ達はショコラをほっておいてカガリのいる中庭に向かった。

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