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ヘッドフォンアクター
作者: 弥生  (総ページ数: 22ページ)
関連タグ: カゲロウプロジェクト 
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10~ 20~

*3*


03「クルワセルート」




摩訶不思議とは突然であり…

そして運を呼ぶ



「なんで…縛られてんだよ」


俺は縛られていた。紛れもなく見つかった。
カノが目を欺き、なんとかなる、と、思った自分が恥ずかしい。あいつは自分だけ白衣姿の男に化け、「盗み聞きを捉えました!」といって俺を縛った。



なぜ張れない…と思ったがどうやらうまくいったらしい。全く…………無茶すぎる。


エネ…こんな姿になっちまうなんて…
倒れる貴音から血が大量に出ていた。


「さて、そろそろ殺すか」

この流れ…まさか…な。
思い通りとはこわい。シンタローは銃を向けられた。
白衣の男達は不適に笑っている。



ヤバイ…ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。
完全に死ぬだろ…これ。



「目的を果たすには君は邪魔者なんだよ、シンタロー君」

「な、なんで…俺の名前を…?」

「知っているさ…まぁ理由はどうでもいい。君はここで死ぬんだからね」

「……………………クソヤロウ」

「終わりだ」


銃の引き金が引かれる。もう終わりだ。短い人生だった。まさか…死ぬときがこんな訳のわからない世界とわな…運さえ来ないか…。
あぁ、責めてパソコンに立ちたかった。



「はーーい、しゅーりょー…!キド」


カノが突然、名前らしいものを呼ぶ。
すると白衣の男達はバタバタと倒れていった。

なにがおこった、どうなってやがる?


「…………ふぅ、カノ、合図が遅いぞ、もう少しでシンタローが死ぬところだったぞ」


…………!やっと認識できた。
どこからともなく聞こえていた訳じゃない。そこに人物はいたように一人の女性がたっていた。


「始めまして…で、いいのか?、俺はキド」

「…………キド、またこの名前か…」

「で、後ろにいるのが、セトだ」

へ?後ろ?

シンタローが振り向くとそこには緑の珍しいフード次のジャージだろうか?まぁ身長が高い、男性がいた。


「よろしくっす、シンタローさん」

「あ、あぁ…」

セト…これは違うが…なんか聞いたことあるような。
キドもそうだが。
さらにこいつらは俺のことを知っている。


「それより、エネ…………じゃなかった、貴音ちゃんを」

「そうだな、一応、アジトへ戻るぞ」


キドの言葉にセトがエネを担いで
「りょーかいっす」と笑った。



「ほら、シンタロー君、君もだよ」



カノの裏がありそうな顔が横切り真後ろに向けて訳がないまま、3人によって連れ去られる俺であった。

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