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ヘッドフォンアクター
作者: 弥生  (総ページ数: 22ページ)
関連タグ: カゲロウプロジェクト 
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10~ 20~

*4*

・巳様
あぁ…お恥ずかしい…やってしまった
初のコメントが自分のミスだなんて!!
指摘ありがとうございます!
気づきませんでした…
そして、ヘッドホンではなくヘッドフォンですよ!
「フォン」が「ホン」になってますよ





04「能力者」




不思議なこともあるものだ…

しかしスケールが違う。

アイスを買ったときの「アタリ棒」が「アクリ棒」になっているなんて比べ物にならない。

ちなみにアクリ棒は存在した。
発見者は俺。


白衣の奴らが放った爆弾により壊滅していた町は、風景はともかく、火事などは一切なかった。


おかしい…あの爆発なら火事が1つや2つどころではすまないはずだ。




「ようこそ…!我らメカクシ団へ!歓迎するよ、シンタロー君」

「メカクシ…団?なんだよ、それ、てかなんでここだけ壊滅してなかったんだよ」



そう、107号と書かれていたこの住宅地だけは壊れることなどなかったように綺麗だった。



「カノ、エネはどうなる?」

「うぅん…わかんないけど…多分大丈夫だと思うよ」



カノが落ち着いた瞳でクスクスと笑う。
なんでこんなに笑ってられるんだ…?一度病院いった方がいいのかもしれない。


「シンタローさん、その必要はないっす、これがカノなんすよ、心配しないでほしいっす」


振り向くとそこにはセトがいた。
それだけではない。目が赤く光っていた。

(…………!まさか、な)



「なぁ、お前らのそれ、なんなんだ?」

「それは俺が話そう」

「キド、エネちゃんはどうだった?」

「あぁ、能力の発動前ってとこだ、しばらく起きないだろう」


能力?こいつらなにいってんだ…?


「俺たちは、不思議な能力を持っていてな、俺のは【目を隠す】能力、一定範囲の対象物の存在感を薄くするんだ」


なんほど…だからさっきは急に現れたのように見えたのか…なんだか、幽霊みたいだな。


「シンタローさん、それはキドにとって禁句っす」

「お前、やっぱ、心読んでるだろ」

「正解っす、俺のは【目を盗む】能力っす、人や物の心理を読み取れるんすよ」



そういってセトは赤い目を納めた。あとから聞くとどうやらこの能力を使うのは嫌いなようだ。

便利なのに…それがあればボッチなんか…………
いや、よく考えすぎか…


「そして、最後は…」

「知ってるよ、【目を欺く】だろ」

「えー、説明させてよ…、ひどいなぁ」


カノが愚痴っているところに後ろのドアが開く音がした。先程見た黒髪の少女エネだ。



「起きたってことは、エネちゃん、【目が覚めたん】だね、どう?気分は…?」

「あんたら…誰?…………いたっ!…」


突然エネが横腹を押さえる。無理もないだろう。
普通は動けばそうなる。
俺たちは一旦、先程のことなどを説明した。

勿論のことのように、カノはエネの能力、【目が覚める】能力のことも話し出した。


どうやら、不老不死らしい。
チートだろ…これ。



「なる……ほど、とにかく助けてくれたのね?ありがと」

「そういえば、髪の毛、青くないね、あっちの方が可愛いのに…ねぇ?セト」

「俺に降らないでほしいっす」

「青の髪の毛…それってエネ?!」



なにいってんだ…自分の名前なのに。
…………そういえば、カノは【貴音】ともいってたな。


「エネも目覚めたことだし、さっさと人のいるところへいこうぜ」


シンタローが言うと、全員が硬直した。
いや、カノはクスクス笑って…いねぇ!?
え?だって、ここ…………えぇ、?


「シンタロー、ここは別世界だ」



通称、【ヘッドフォンアクター】
ゲームの中に俺たちは存在しているらしかった。




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