完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
せいコメ!!《新年すたーと!》
作者: lulu (総ページ数: 38ページ)
関連タグ:
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
作者: lulu (総ページ数: 38ページ)
関連タグ:
*19*
第十話 杏奈ちゃんから
「あの、私と、文化祭回りませんか?」
……え?
どういう事だろう。
「え?僕と?」
「は、はいっ。あの、よかったら…。でも、滝川君他の女の子と回るんだったらいいんですよっ!」
「え…別にいいけど…」
「え!?」
杏奈ちゃんは一気に顔を赤くして、その場で腰を抜かした。
「あ、杏奈ちゃん!?大丈夫!?」
「は、はい…、大丈夫です。ほ、本当にいいんですか?」
「うん、いいよ。僕も他の女子よりたくさん話してる杏奈ちゃんのほうが良いから」
「はぅぇ!?も、滝川君、そんな恥ずかしい事さらっと言わないでください…」
「ご、ごめん…。あと、敬語使わなくていいよ。僕と杏奈ちゃん同級生だし」
「あ、あ…、うん。分かった」
杏奈ちゃんは顔をりんごのように真っ赤にし、ぎこちなく答える。
「じゃあね、杏奈ちゃん」
「うん、ばいばい…」
小さく手を振ったのだった。
「…滝川君。私のことどう思ってるのかなぁ」
杏奈ちゃんは、胸に手を当て小さく呟いた。
――――――――――・――――――――――
「なんか…、今日の杏奈ちゃん、いつもと違ったなぁ」
僕は、家の自分の部屋で明日の数学の予習をしながら呟いた。
いつもの杏奈ちゃんは、ニコニコほんわかしていて皆を和ませてくれる。
だけど、今日はなんか緊張しているみたいで、一言一言がか細かった。
…もしかして、好きな人にでも振られたのかなぁ。
だから男子に話しかけるのが恥ずかしかったんじゃ…。
ん〜、もしそうならそっとしといたほうがいいかなぁ。
僕は、これからしばらくは杏奈ちゃんに優しくしようと思った。
「滝川君…、好きです…」
あと、一週間で文化祭。
作者から☆
わーい!やっと、十話です!長かった…。
これからもお話を面白くしていきますっ!
以上、luluでした。
PR