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せいコメ!!《新年すたーと!》
作者: lulu  (総ページ数: 38ページ)
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10~ 20~ 30~

*18*

第九話 文化祭前



「皆、聞いてくれまいか」

会長が皆に声をかける。

「なんですかぁ、会長」

「どうかしましたか」

「かいちょ、どした?」

皆一斉に会長のほうへ顔を向ける。

今、この生徒会室は文化祭二週間前という事で、普段とは違う空気になっている。

「再来週の文化祭についてなのだが、こういう提案がある」

と言い、紙を一枚出した。

「実はもう、学園長にも許可は得たのだが」

「なんですか…」

僕は、会長が出してきた紙を見た。

「えと…、『文化祭の行動について、今年の文化祭では自由行動の時間に男女二人で模擬店やステージなどを回ってもらいます』…、ふーんって、えぇぇぇぇぇぇぇ!!??」

僕は、その紙に書かれていた事に仰天し、軽く腰を抜かしてしまった。

「どういうことですか!?」

「どういうことって、そのままなのだが…」

会長は、何びっくりしてんの?見たいな顔をする。

「会長!いいですね!!」

須川先輩が、会長の手をとり握手した。

「だろう、須川君」

会長も握手を返す。

「こ、これっ、本当に学園長に許可貰ったんですか!?」

「ああ、このとうり、印も頂いた」

そうですか。

「あ、あとまだあるのだが…、同じ学年とだ」

「同じ学年の方と回るんですかぁ?」

「あぁ、そうだよ佐々木君」

「ほぇ、そうですかぁ」

といい、杏奈ちゃんはほんのりとほっぺを赤くした。

「お?佐々木、誰か行きたいやつでもいんのか?」

「いやっ、そんなのじゃないですよぉ、須川先輩」

「ほんとうかぁ?」

「ほんとうですよぉ」

といい、二人はじゃれあっていた。

文化祭か…。

誰と回ろうか…、クラスとか先輩の女子には結構誘われたけど、断ったんだよなぁ。

OKしとけばよかった。って今後悔しても遅いか。

そして、今日の活動時間が終わり、皆帰っていき残ったのは僕と杏奈ちゃんだけとなった。

すると…

「あの、滝川君…」

「何?杏奈ちゃん」

「あの、私と、文化祭回りませんか?」

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