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■第八章 隣同士の想い
(幕間)
私はあなたが羨ましかった。
あなたがただ本当に嬉しそうに笑っていたから。
決して幸せなことばかりじゃなかったくせに、いつも口の端を上げてひたすら上を見てたね。
あなたの涙を見なかったわけじゃない。
あなたが転んだのも知っている。
どうしようもない事実に直面して、伝わらない想いにもどかしそうにしてた。
けど私はそんなあなたが心底羨ましかったよ。
だって、傷ついても尚、足を動かすことだけはやめないんだから。
あなたは「諦めが悪いだけ」って言うけど、私は不覚にも恰好いいって思った。
ずっとずっと笑ってくれてたのに、その笑顔壊しちゃったのにそれでも側にいてくれてありがとう。
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