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この世界を護るコト【完結】
作者: 実上しわす ◆P8WiDJ.XsE  (総ページ数: 44ページ)
関連タグ: 二次創作 
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終章

「そんなことがあったのか……?」
 サイモンが目を見開き、驚きながら質問した。
「ええ、そうよ。誰かさんが私の胸を凝視したわ!」
「ラクーナ、それはごめんって」
「どっかの誰かさんが、肌色の女性特有の胸を、ね!」
「ごめん」
「一生許すものですか!」
 と、ラクーナは捨て台詞を吐いて、フレドリカのもとへとスタスタと行ってしまった。
 残された男子三人は、ためいきを吐いて感想を述べる。
「「「大変なことになった……」」」
 ――どうしよう。ラクーナに話しかけられない。
 ――どうしようか。フレドリカに遺跡について聞けない。
 ――どーすれば。ギクシャクすんのは苦手なのに!
 俺、サイモン、アーサー。
 樹海近くに残された三人は、また、大きなためいきを吐いたのだった。
 それは、空高く二酸化炭素となって上っていった。

 「そういえば……はい」
 「――! ツバサも!?」
 ――ちなみに、あとで俺とフレドリカがプレゼントを交換したのは、みんなには秘密。
 緑色のタータンチェックの、シンプルなブックカバー。
 嬉しい贈り物をもらって、少しは気分がやわらいだ俺であった。

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