完結小説図書館
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*27*
参照111記念企画
ネタも尽きたし夢ラジオ!
来仙「ついに第三回を迎えました夢ラジオ、今回は参照111、水膨れ痛くなくなった記念でやっていきます!」
じゃあまずは、前回の六兆年と一夜物語の解釈から!
六兆年と一夜物語
音楽・Kemu(?)
歌詞・mikainu5000
=
名もない時代の集落の名もない幼い少年の
誰も知らないおとぎ話
(忌み子が生まれた昔の集落の、伝説にもならなかったおとぎ話)
生まれついた時から忌み子鬼の子として
理不尽な理由で消され続けた
(忌み子(鬼の子)として生まれた、そんな理不尽な理由で殺された。でも不老不死の為、それを知らない集落の者たちに何度も殺される。)
悲しいこともたくさん起こって
(唯一の仲間がいなくなったり、親に見捨てられたりした)
夕焼けの中手を繋がれて
(この手は集落の者の手。また殺されてしまう)
知らない知らない僕は何も知らない
叱られた後の目の色も
雪降る日の手の暖かさ
でも本当の本当の本当の本当にワカラナイ
(その少年は生まれてきてからずっと牢獄にいたので、何も知らない。叱られた後の目の色も、雪が降った日に繋ぐ手の暖かさすらも知らなかった。今まで何人もの人間にそれを笑われたかわからない。でも本当にわからない)
死なない死なない僕はなんで死なない?
雲の一つも見れないくせに
(ずっとやられ続けている少年は、どうして雲の一つすら見る事の出来ない僕が生きているのだろう…そう考えるようになった。)
誰も聞かないおとぎ話は
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
(そのうち集落の者たちは、少年の存在すら忘れていった。)
痛みも無い暴力と冷たい視線の毎日に
君はいつしかそこに立ってた
(また集落の者たちは少年のことを思い出して、慣れて痛みすら感じなくなった暴力を受け続け、集落の者たちから向けられる冷たい視線の毎日を繰り返していた。そこで、今まで自分を見ていた存在を見つける)
生きていては駄目なのに
「君の声が聴きたいな」
ごめんね声も夢もないんだ
(君の声が聴きたいと現れた少女が言うが、近頃は声を出さずに少年は過ごしていた。声も出せず、夢さえも考えられない少年は、静かに首を振った。)
僕の居場所はここしかないのに
夕焼けの中手を繋がれて
(自分の居場所はここしかないのに、夕焼けの中手を繋がれる。この手は先ほどの少女の物である)
知らない知らない僕は何も知らない
君はもう子供じゃないことも
(やはり少年は何も知らない。その少女はもう子供ではないことも)
なれない人の手の暖かさ
ただ本当に本当に本当に本当の事だった
(でも、いままで知らなかった人の手の暖かさは真実であった)
やめないやめない君はなんでやめない?
関われば忌み子になるくせに
(少年は自分の手を引いて走る少女を見て思った。なんでこの子はやめないんだ、関われば忌み子になるのに、と。その集落ではその少年と仲良くしたものは関わって15時間経った時から忌み子とみなされる、と言う教えがあった)
鬼になった大人が二人
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
(ついに忌み子になった少女と不老不死の少年は橙色に染まった太陽を見つめながら走り去っていった)
日が暮れて夜が明けて
君のおかげで逃げ切れて
(日が暮れて夜が明けた。集落の者たちが自分たちを探す声が聞こえる。それに気づいた少女はまた少年の手を引き逃げる)
こんな世界僕と君以外皆いなくなればいいのにな
消えてしまえ困らない
(こんな世界僕と君以外皆いなくなればいいのにな、そう少年は思う)
知らない知らない子供が出てきてさ
僕と君以外の全人類
操られたただの人形
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
(その瞬間見知らぬ子どもが出てきて少年と少女以外の全人類が操られた人形のように、本当に夕焼けの中に吸い込まれて消えていった。)
知らない知らない僕は何も知らない
僕と君の行く末も
今は今はこれでいいんだと
ただ本当に本当に本当に本当に思うんだ
(やはり、少年は最後まで何も知らなかった。たとえ少年と少女の行く末さえも。)
消えないはずのあの訴えは
夕焼けの中に吸い込まれて消えてった
(消えなかったはずの心の中の訴えも、夕焼けの中に吸い込まれて消えていった。)
=
憂夢「文字数オーバーが怖いのでまた切ります!」