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第十三話 命の天秤
…そして、輝夜はこう言ったそうだ。
蓬莱「取れるものなら取ってみなさいよ。その代わり。
取ったら、估坐か憂夢の命を頂くけどね」
博麗「…すぐ行くわ。早苗、諏訪子、確かに貰ったわよ!」
守矢「フランー、羽ありがとー!」
博麗「フラン、行かなくちゃ」
フラ「うん、飴華と澪を守るんだ!」
竹林大陸{永遠亭前}
霊夢がフランを背負って飛び、しかも幻想大陸の端から飛んでも
30kmは飛んだ計算になる。相当な負担だろう。
今のままでは、弾幕を打つことすらもままならないかも知れない。
しかも肝心の飴華と澪は輝夜に力を取られたせいでただの人間と化している。
霧雨「霊夢…このまま、行くのか」
博麗「それしかないわね…でもこのままじゃ霊力が足りなくなって
魔理沙一人で戦うことに…」
霧雨「私はいいんだ。とにかく、幻想郷が守れれば」
フラ「よしっ!いくよー!」
博麗「フラン。あなたは、来ちゃダメ。きっと、来ない方が良いから」
そう言って、二人は歩みだした。
竹林大陸{少し開けた竹林}
二人は竹林の中を静かに歩いていく。その先には、蓬莱山輝夜と
藤原妹紅がいた。
蓬莱「待ったわよ」
藤原「その通り。紅魔郷EXTRAで逝った罰ゲームだそうだ。
お前らに恨みはないが、ここで遣らせてもらうぞ」
蓬莱「で?飴華か澪を犠牲にする話は?」
博麗「残念だったわね。どちらも犠牲になんてしないわ」
霧雨「はっはっはー!霊夢、さっさと片づけるからなー!」
博麗「もちろんよ!全力で遣るわよ!」
数分後…
博麗「魔理沙…私はもう無理…最後の…霊力で…
む…夢想・・・封印・・・・」
霊夢はそこで霊力が尽きた。
霧雨「くっ…霊夢までやられたか…しかも最後の夢想封印…かなりの力を…」
??「どうやら、私の出番のようね」
レミ「フランから、来るように頼まれたのよ。ちょうど竹林大陸に散歩に来たら急に言う物だから驚いたわ…」
霧雨「スぺカ、散歩中でも持ち歩くのか」
レミ「私ほどになれば大抵はスペカなしでできるわよ。中弾幕だけでやるわ」
霧雨「ほう…お前は、藤原妹紅を何とかしろ」
レミ「ええ…っ!不意打ち!?」
蓬莱「この蓬莱伝説之封印書がどれほど大事なのか分からないようね」
藤原「本当に悪いが、幻想大陸に帰れ」