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Ghost-Soldier【完結】
作者: レンクル01 (総ページ数: 58ページ)
関連タグ: ファンタジー シリアス 血描写
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*紹介文/目次*
開いていただきありがとうございます!
初めましてです、レンクル01と申します。
小説初心者です!低クオリティ回避不能です。
ご了承をお願いします……
シリアスジャンルで書かせていただきます。
多分後半にいくにつれシリアス増えていくと思います
今年は受験生なので、更新はとても遅いと思います。亀です(
この物語は、魔法・シリアス・復讐辺りが出てくると思います。
考案者は私ですが、肉付けはネットやリアルの友達みんなでやってきました。
できるだけたくさんの人に読んでもらうことが目標です!
読んでいただけるととても嬉しいです……!
最近気付きました、1話が長いのでこの小説かなり長いです。(
無事完結しました!ありがとうございました!
<物語進行につれて登場人物紹介を更新します>
(ネタバレ注意)
【ライデン・ヴィエラヒルデ】
男 16歳 黒髪、青ジト目。魔武器はサーベル(雷)
正義感の強い生真面目な青年。
正体は創造神フレアの血を引く大魔術師。一人称は俺。
【ネオン】
女 16歳 青髪ショートボブ、青丸目。魔武器はクレイモア(炎)
明るく馬鹿な楽観的少女。
正体はライデンがフレアの魔力で産み出した幻影兵士。一人称は私。
【イタルータ・ティア=スカーレット】
本名はアイリス・グレイドール。
男 17歳 赤黒髪、赤つり目。魔武器は光線銃2-F(閃光)
やや趣味が女性な社交的エリート兵士。
本性は心壊者で、ライデンを狙っていた。一人称は俺
【ツバキ・アヤカシ】
裏の人格は『アヤ』と名乗った。
女 16歳 黒髪ぱっつんロング、赤丸目。魔武器は弓(桜)
控えめで臆病、健気な和風女性。
裏の人格として魔物を宿していた。一人称は私。
【セイシュン・グリオニオ】
男 17歳 青紫髪+マフラー、赤死に目。魔武器は矛(氷)。
物静かで協調性がない。ツバキ大好き。一人称は僕。
【ムンナ・シャルル=ジルマーズ】
女 17歳 白銀髪1つ結び、緑たれ目。ジルマーズの若き女王。
優しく若干ツンデレな女性。一人称は私。
【リーナ・ストレディオ】
女 17歳 金髪1つ結び+ゴーグル、緑つり目。ジルマーズ監視塔。
姉御肌の万能エリート兵士。だがサボり魔。一人称はあたし。
【ヤジータ・デッドライン】
男 14歳 赤髪アホ毛、黄つり目。魔武器は風神鉈(風)
感情を表に出さないインテリ天才戦士。一人称は俺。
【アイリ・レーシー】
男 14歳 薄茶髪三つ編み+謎の青毛、赤たれ目。魔武器はハープ(音)
ミステリアスな常にこやかな美声美形男子。
その正体は800万人に一人の退魔の魔術師。一人称は僕。
【フィギール・イングニクス】
女 14歳 薄黄髪ツインおさげ(?)+折れた猫耳、黒死に目。魔武器はグローブ。
リーダーシップのある人間嫌いの猫さん。一人称はフィギール。
【ミカン・ライトニング】
女 16歳 オレンジ髪おさげ+白黒リボン、黄ジト目。魔武器は無し、魔術は魔方陣。
眠そうだがやるときはやる魔力の強い女性。一人称は私。
【ミクロ・ニャエンテ】
女 16歳 紺髪1つおさげ+猫耳、黒つり目。魔武器は魔法科学薬品と器具。
科学分野研究生の知的な猫さん。一人称は私。
【レイド・エストリージャ】
女 16歳 金髪メッシュ黒髪ショートボブ+角フード、赤と青のオッドアイ。魔武器は大鎌(星屑)。
狂ったような笑い方のキチガイ少女。
仲間の身代わりとなり死亡。一人称はオレ。
【ユーティア・エルク=セルフィンザ】
男 17歳 薄緑髪+前髪で片目を隠す、赤と青のオッドアイ。身体にルーンを宿す。
身分をあまり口にせず、素朴な雰囲気の優しい王子。一人称は僕。
【シン・カトリュス】
男 18歳 紺髪+耳に青のクリスタル、赤と青のオッドアイ。魔武器は刀(二刀流、海)
静かで生真面目な弟思いの青年。一人称は俺。
【ジン・カトリュス】
男 18歳 赤黒髪+耳に赤のクリスタル、赤と青のオッドアイ。魔武器は刀(二刀流、大地)
おちゃらけた不真面目な兄思いの青年。一人称は俺。
【フレア・アルバーン】
世界の創造神と伝えられているが、その全てが謎に包まれている。
では、よろしくお願いします!
【近況】参照800越えありがとうございます!
10~ 20~ 30~ 40~ 50~
*29*
ヤジータside
「うーん、まるで研究施設とは思えないなぁ」
「だな!」
隣ではミクロと三郎が辺りを見回しながら会話する。
俺達が進んでいる道は、土の地面だった。
周りは植物で埋め尽くされ、とても施設内とは思えないものだった。
「……この中では、食人植物も発見しづらいということだな」
俺が呟くと、ミクロと三郎はこちらをはっと見た。
「そうか、なかなか向こうも戦法を工夫してきたようだな」
「ミクロ!気を付けろよ!」
ガサガサと、明らかに何かが蠢く音がする。
近くに食人植物がいることは間違いないだろう。
「ミクロ、薬品準備!」
「え?……うわっと」
ミクロの後ろから食人植物が飛びかかる。
「伏せろ!」
俺は腰から鉈を抜いて、突風を巻き起こす。
相手に与えるダメージは少ないが、時間稼ぎに有効なこの技は愛用している。
「ミクロ、お前は下がってろ!」
「な、何言ってんだよ。私も……」
「平気、俺一人でなんとかなるから、安全なところにいろ」
俺はミクロの前に立ち、鉈を構える。
「傷ひとつとして付けさせない」
「ヤ、ヤジータ!何ムキになってるんだ!?」
ミクロの声が聞こえたが、それは無視した。
今なら、今この状況でミクロを守りきれたら
あのトラウマから解放されるかもしれない。
あの日、あの場所で
俺は女を一人、守れなかった。
▼
3年前 ヤジータ回想
特に何もない日になるはずだった、曇り空の昼下がり。
俺と一人の少女は、その日も一緒にいた。
その期間は食人植物がもっとも盛んに活動しているときだった。
決して街の外に出てはいけない、というのが原則だった。
少女はある日、好奇心に耐えきれず外に出てしまった。
見放すわけにもいかず、俺もその後を追いかけた。
そして運悪く、食人植物の群れに出くわした。
そのとき魔武器を持っていなかった俺はなす術もなく、少女の手を引いて逃げ出した。
しかし、少女は魔武器を持っていた。彼女は魔武器を使える人間ではない。
『魔武器を使えない人間が強行使用した場合、体の生命力が魔力へ変換され魔武器に流れ込み、最悪の場合死に至る』。
魔武器の絶対的な原則を無視して、彼女は魔武器を使用して食人植物を吹き飛ばした。
その一撃で、彼女の生命力はほとんど吸い尽くされてしまった。
彼女の青白く冷や汗の滲む顔を思い出す度に目眩がする。
彼女はそのまま力尽きた。最後に『ごめんね』と呟いて。
起き上がる食人植物を茫然と見ながら、いつの間にか俺は彼女の手に握られていた魔武器……『風神鉈』を手に取った。
そのとき、体に電流が流れたような感覚がした。
俺と、『風神鉈』が完全にリンクした瞬間だった。
そのまま体の思うままに鉈を振り回し、気がつけばその場にいた食人植物を一掃していた。
今の俺なら、誰かを守ることだってできるはず……。
だから、ミクロで実験する。
ミクロを一人で守り抜ければ、もうあのときの青白い顔は浮かばなくなるはずだ。
守られたくない、誰かを守りたい。
その思いで今までやってきた。
守る。それだけだ。