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Ghost-Soldier【完結】
作者: レンクル01  (総ページ数: 58ページ)
関連タグ: ファンタジー シリアス 血描写 
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10~ 20~ 30~ 40~ 50~

*28*

  ライデンside

「……ここからは分かれ道みたいだな。」

目の前のいくつもの道をうんざりと見ながら、ヤジータが呟いた。

「かなりの数だな……」
「足りるか?二人ずつで組んだりしても」

今いるのは、俺、ネオン、イタルータ、ツバキ、セイシュン、ヤジータ、アイリ、フィギール、シン、ジン、ミカン、レイド、ミクロ……

「ミクロ、なんだその肩に乗ってるやつ」
「やつとは失礼な!三郎だ!」

ミクロの肩で毛繕いをする猫は流暢な言葉を話した。

「13人か。」
「道は5つだから……」

俺達は人数を分け始める。





「おっと。」
「どうやらお出ましのようだな。」

シンとジンは後ろを振り返る。

後ろには、セイシュンを救出したときに倒した紫の食人植物の小さいもの?が大量に迫っていた。

「……しかたない、兄さん!」
「ああ」

二人は、腰にさしてあった刀を二本抜いた。
完全に二刀流の構えだ。

「ここは俺と兄さんに任せな!」
「お前らは、先へ進め」
「……!」

二人は食人植物へ向かって走り出す。
それと同時に、周りの奴等が一斉に、一番近かった道へ入っていく。
人数はしっかりと分かれ、これがどうやら今回の攻略チームとなりそうだ。

「ライデン早く!」

ネオンに連れられ、俺はネオンと同じ道へ入った。

「シン、ジン!」

振り返ると、

「蒼龍刀・オーシャン!」
「緋龍刀・ガイア!」

津波のような勢いの水を宿して駆け出すシン。
その後ろではジンが刀を地面に突き刺す。

次の瞬間……前線の食人植物の前に地割れが起き、食人植物は足を止める。
そこへシンの津波が届き、食人植物は薙ぎ払われた。
尚も食人植物は起き上がるが、ジンはこちらを振り返り、指を二本立てた。

「2分稼ぐ!その間に完全に道に入っちまいな!」

ジンの声に押され、俺はネオンと共に道を進んだ。



「……あの二人ね、セルフィンザでは双龍って呼ばれてるんだって」

走りながらネオンが語る

「海の加護を受けるシンと、大地の加護を受けるジン。海の怒りを操る碧海龍と大地の怒りを操る紅蓮龍。セルフィンザの守護神だよ。」

黙ってその話を聞いているが、それと同時に、『あの話』を知っているジンがいなくなったことへの不安が込み上げてきていた。





攻略チーム

ライデン&ネオン

イタルータ&セイシュン

ヤジータ&ミクロ

アイリ&フィギール&レイド

ミカン&ツバキ

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