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*27*
ライデンside
沈黙がしばらく続いたとき、救護室の扉が開いた。
「ライデン!大丈夫?」
最初に勢いよくネオンが駆け込んで来た。
「ああ、問題ないよ。」
簡単に流した。
もしかしたら、コイツが……と思ったりしてしまう。
ジンを横目でチラリとみると、重い表情をしていた。
……殺気は感じているらしい。
「おい、大丈夫なら早く行くぞ。ユーティア皇子と面会したが、敵の施設へは今日乗り込むらしい。」
声のした方を見ると、そこにはヤジータが立っていた。
後ろには、アイリやミクロ等のメンバーがいた。
向こうで合流していたのか。
「……おう、行こう」
俺が立ち上がると、全員部屋から出た。
「おいジン、お前もだぞ」
「うええええ!?」
……ジンは兄に連れられていた。
▼
「……ここが次の施設か。」
イタルータは、これまでのものより高い施設にうんざりしていた。
「大丈夫、今回は俺たちもいるからね!」
ジンは自信満々のようだ。
「……ジン。お前戦えたのか」
「失礼だな。」
シンは、急に携帯端末を見る。
「……ん?他の兵から通知が来たが、どうやらここが……最後の場所みたいだ」
「え!?じゃあ黒幕もここにいるってこと……!?」
アイリは目を見開く。
「……ここで最後?ここを潰せばホントに全て終わるって?」
セイシュンは怪訝な顔をする。
突然告げられた、ここがラスト。
ここを制圧すれば、食人植物は止まり、世界樹も元に戻るというのか……。
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