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Ghost-Soldier【完結】
作者: レンクル01  (総ページ数: 58ページ)
関連タグ: ファンタジー シリアス 血描写 
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  ライデンside

「暇だよーライデン。喋ろうよー。」

隣を歩くネオンはごね始める。

「あのなぁ……少しは緊張感持てよ……とりあえずここは敵の施設なんだからな?」
「でも道長いよ!食人植物出てくるわけでもないのに長すぎるよ!暇なの!!」

あまりにもうるさいのでとりあえず適当に流しながら歩く。

「アイリってホント歌うまいよねー」
「だな」

「セイシュンって絶対ツバキちゃんのこと大好きだよね?」
「だな」

「魔武器って意思を持つんだねー」
「はい!?」

突然ネオンが口にした言葉で足を止めた。

「あれ、知らなかったの?魔武器って、持ち主と少し影響されるけど意思を持つんだよ。」

ネオンは背からクレイモアを抜き、刃の部分を撫でる。
ネオンがそこまで力を入れていなかったからかもしれないが、ネオンの指には切り傷ひとつなかった。

「例えば私のクレイモアも、私を認めてくれてるから従ってくれてるのよ。ライデンのサーベルも同じなんじゃないかな?」

そうなのか?とサーベルに尋ねてみたくなったが、もちろんサーベルが話すわけでもない。

「……俺弱いし、サーベル不満に思ってねーかな……」
「使えてるうちは大丈夫でしょ!」

ネオンはクレイモアを鞘におさめて歩く。
ご機嫌はとれたようで、俺もその後ろをついていく。










 セイシュンside


「……ねぇ」

僕は隣を歩く彼に声をかけた。

「なんだ?」
「君って……イタルータっていうの?」


「は?幼馴染みなのに忘れたのか?」
「……いや、ごめん。ちょっと思い当たることがあって」

彼の目が一瞬影のあるものに変わる。

「なんだそれ?気のせいだろ」
「そうだよね……」



でも僕はわかっている。どんなにはぐらかされても……
彼は、彼であって彼ではない。

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