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Ghost-Soldier【完結】
作者: レンクル01  (総ページ数: 58ページ)
関連タグ: ファンタジー シリアス 血描写 
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*7*

  ライデンside

「やっほーい!潜入潜入!」
「ちょ、ネオンさん、バレたら大変ですから大声出さないでください!」
「ツバキも声大きいからねー」
「お前ら5秒黙っててくれ」

俺達は組織内への潜入に成功した。

辺りには大型の機械と薬品、そして目が不気味に光る小動物の数々が、不気味な入れ物に入っていた。

……気色悪い。

「……うっ、私ああいうの無理です……」

ツバキと俺は既に顔色が悪いが、ネオンとイタルータは真っ直ぐ前に進んでいる。
こういうときには、二人はとてつもなく頼れる。

「で、これからどうするの?」
「んー、しばらく様子を伺って、そこから……」




突如、赤い光と共に辺りに警報音が鳴り響いた。

「あーこりゃバレたね」
「イタルータ後で覚えてろよ」
「片っ端から機械壊していこうよ!」
「やめてください!」

目の前には大量の食人植物が蠢いていた。

「行くよ!戦争だ!」
「ネオンさんいい加減にしてください!」


……この面子やっぱり不安だ。

「もういいってば!私行っちゃうからね!」

ネオンはクレイモアを勢いよく引き抜き、自分の身長ほどあるそれを軽く振り回す。

「クレイモア・ヒート!」

炎を宿したクレイモアを構えながら、食人植物の群れへと駆け出す。

「……分かりましたよぉ。私も頑張りますよっ」

一瞬気持ちを落ち着けたのか、ツバキは深呼吸をして、自分の両頬を叩いた。

「アローアロー・桜吹雪!」

ツバキは腰に付けてあった矢を1本取り、弓を構え、食人植物に向かって放った。

……お前どこから弓出した!?

矢はそのまま食人植物達の体を次々と貫通し、続いて何故か先の尖った桜の花弁が食人植物に降り注いだ。
ただの事務担当かと思っていたが、どうやら彼女も凄腕アーチャーだったようだ。

「数が多いからね。みんな油断しちゃダメだよ」

うっすらと笑みを浮かべて何事もないように閃光銃を乱射するイタルータが告げる。
彼は魔武器の力を解放するまでもない、といったような姿勢だ。

「おらおらおらー!そこどけおらー!」

あれはもう放っておく。

俺は向かってくる食人植物をサーベルでかわしているだけだが、他3人が攻撃しているので、俺は軽い受け流しで充分だろうと思っている。

「よしっ、道は開けた。行くぞネオン、ライデン、ツバキ!」

イタルータの掛け声で、全員一直線の道を駆け抜けた。

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