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*10*
「へ…?なんで…?」
「はは。そりゃ、驚くよ。」
びっしりと並べられた文字。その中に、よく知っていて、でも声に出すと懐かしさと後悔がこみ上げてくるような…そんな名前があった。
「わかるよね?この人。」
立花から問いかけられたその問いも、私の気持ちを動揺させる。
…答えられるに決まってるじゃない。
でも、声に出していいのだろうか?なにか大事なものが失われる気がした。
「紅葉。でしょ。」
声は、震えているけれど。
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