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*19*
「交通費は、学校が出してくれるそうだ。」先生は言った。
名誉ある賞だからだろう。でもな。でもな。今回はなあ…。
「すいません。出れるかどうかわかりません…。」
「…えっ!そうなのか?で、でも、できるだけ出たほうがいいと思うぞ…。」
先生はだいぶ困惑していたようだった。そうだよな。いつもだったら、無邪気に喜んで終わりだもんな。早く答えないと。
あの市にはあの子がいるし、トラウマだらけのところだから、すぐに行きたいとは思わなかった。
そして、翌朝。答えが、出た。表彰式には…
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