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*23*
ざわざわとした会場。
人の話し声で溢れたホール前。
人ごみに揉まれる中、探し求めた人を見つけられないイライラに必死に
耐えながら、だけど人ごみに流されていく。
表彰される側なのに、今の気分は最悪だ。
先生に、「俺は先行ってるからな。自力で控え室まで来いよ☆」
なんて言われ、それぐらい大丈夫だろうと思っていたら、甘かった。
会場前から並んでる人がたくさんいたのだ。
それに出遅れた人間の末路…。が、今。この状態。
ああ、そっかこの市ってせっかちな人多いんだっけ…。
と、マイナス思考に突っ切っていると、
「…?」
驚きで足の骨が曲がらなくなった。
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