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*57*
「あっ…!」
「ん?どうしたの…?」
「いいから早くっ!こっち!」
はあ。
不自然だったよなあ、今の。
しばらくきょとんとしていたさらは、私の顔を見て納得した顔をした。
「あ〜。立花か。まだ避けてるの?」
「う、うん。だって、あのルックスだもん。女子の恨み買いたくないし」
私がだいぶ前に振った立花は、いまだに普通に話しかけてくるのだった。
しかし、彼の告白の噂はすごい勢いで広まり、「なんで振ったの?」なんて
野次馬が聞いてきたりするのだ。もちろん女子が。
「もーやだよー。女子の嫉妬怖い…。」
「いやあ…でも、私も振った理由は気になるよ。文句の付け所ないじゃん?」
「やだよあんなドS!」
「誰がドSだって?」
「…さら、何してんの?マネにしては似すぎ。」
「…いや、私じゃないよ…?」
「へっ?!」
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