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ステージ10「不気味な城」その二
この話の主人公、毛利元就
一行、毛利元就、ヨッシー、ポチ
「さ〜て、おや?!」
ステッキオを手に入れて先を進む元就一行だったが、足止めを食らった。何と、先への道が無く、下は奈落の底で高飛びしても届かない先に次へと続く道があった。
「わ〜、下が見えないよ〜」
ヨッシーが真っ暗闇の底を見て驚いた。
「ワンワン!」
「元就、今こそわしの力を使うのじゃ!」
「解った、よし!」
元就はステッキオの力で宇宙服を身にまとったスペース元就に変身した。
「さあ、捕まってて」
元就はヨッシーとポチを掴むと、ジェットエンジンを作動させて宙を飛び、先へ続き道へと着地した。そこへアルデンテがやってきたが、元就達は先へ進んだあとだった。
「ちょっと、き〜っ、逃がさないわよ!」
アルデンテは地団駄を踏むと、シルクハットの上を開いて風船型の気球を作り、空を浮遊していった。
その後も、元就達はサメが次々と出てくる部屋、岩が転がる一本道を乗り越えて、ようやく城の地下を抜けることに成功した。
「ふう〜、抜けることができたね」
「やったね」
「ワンワン!」
ようやく一息ついた元就達だったが、その時、ズシンズシンと何かが近づく音がした。
「これは、嫌な予感がするな・・・」
「お城にありがちなあれかな〜・・・」
「あれって?」
元就がヨッシーに尋ねたその時、ポチがある物に向かって吠え始めた。元就達が振り向くと、
「グオオオオオっ!」
ドラゴンポケモンのクリムガンが咆哮を上げて向かってきた。
「やっと、見つけたわよ!」
そこへ、ボロボロになったアルデンテが現れた。しかし彼もクリムガンを見て仰天した。そうしている間にクリムガンは火を噴いてきた。
「わあ〜、大変だ〜っ!」
「ええと、どこか安全な場所は・・・!」
元就はこの状況を回避できないか辺りを探した。そして城の塔に目を付けた。
「よし、あれだ!」
元就はヨッシー達を掴んで手に装着したワイヤーを城の塔へと伸ばした。ワイヤーは見事刺さり元就達を引っ張っていった。
「え、ちょっと私は?!な、ひ、ひえ〜っ?!」
一方、取り残されたアルデンテはクリムガンに追い掛け回されるのだった・・・。
「は〜、助かった・・・」
難を逃れた元就達は一番上の城のてっぺんに来ていた。そこはおどろおどろしいキャリアのホームで屋上はシャンデラがシャンデリアとして不気味な明かりを灯していた。ひとまず休憩する一行。
「ほ〜ほほほほ!」
その時、不気味な高笑いが聞こえてきた。一行が振り向くと、そこには甲高い笑いをする胸を強調した紫のドレスを着た、ジムリーダーのナツメとよく似た女性が立っていた。
「わ〜お」
「あの〜、どちら様で?」
「ほ〜ほっほっほ。貴方達、挨拶も無しに土足でこの城に入り込むなんて、いい度胸ね。それとも、ただの恐いもの知らずかしら?まあいいわ、貴方達はこのジュジュベ様が思い切り可愛がってあげるわ。さあ、行きなさい、私の可愛い下僕達!」
魔女ジュジュベの言葉に手下と思われるコロモリ、ココロモリが現れた。更に、シャンデラも動き出し、元就達の前に立ちはだかった。
「トホホ、一難去ってまた一難か・・・。仕方ない、やりますか」
「ヨッシー、行くぞ〜っ!」
「ワン!」
元就達は覚悟を決めて戦うことにした。すると、どこからか某RPGの戦闘BGMな流れてターン制のバトルとなった。
元就一行のターン
元就は相手の攻撃の威力を下げる矢をシャンデラに攻撃、シャンデラに6ダメージ、攻撃、守備3ダウン。
ヨッシーはヒップドロップでココロモリを攻撃、ココロモリに6ダメージ。
ポチがボディアタックでコロモリに8ダメージ。
ジュジュベのターン
「そんな攻撃が効くと思うのかしら?攻撃は、こうするのよ!」
シャンデラがシャドーボールで元就を攻撃、元就に4ダメージ。
ココロモリはエアカッターで元就、ヨッシー、ポチに7ダメージを与えた。
コロモリはハートスタンプでポチに4ダメージ。ポチは1ターン怯んでしまった。
元就一行のターン
「参ったなあ。ポチが動けないか。じゃあ、これで行きますか・・・」
元就は矢束を増やし、連射攻撃でシャンデラに4×4で16ダメージを与えた。
ヨッシーはミニミニタマゴをココロモリを小さくしようとした。
「させないわよ!」
しかしジュジュベがしんぴのまもりを飛ばしてココロモリを守った。ココロモリにはノーダメージ。
ジュジュベのターン
「ここまでよく戦った貴方達だけど、これで終りよ!」
続く・・・。