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ファイナルステージ「亜空間最深部」その三
「どうした、もう終わりですかな?」
最深部ではピット達は追い詰められていた。直虎は関索を失って放心状態になっていた。バオッキーとケンホロウも大ダメージを負ってヒュウも悔しさから歯ぎしりをする。
「まだだゲーチス、まだ僕達がいる!全ての力を出し切って・・・!」
「ワルウ・・・!」
ピットとワルビアルはボロボロになりながらも立ち上がり、おぼつかない足取りで何とか立ち向かおうとする。
「待て!」
その時、どこからか声が聞こえてきた。ピット達が上を見上げると、崖の上でその声の主が立っていた。
「誰です?!」
ゲーチスが光弾を放ってくると、その男は光の刃でこれを弾き、名乗りを上げた。
「源九郎義経、只今参上!」
「電光のエレカ、参上!」
「女戦士、パンドーラですよ〜」
源義経、エレカ、パンドーラ、ミラ、ノノは決めポーズを取って地面に降り立ち、ゲーチスと対峙した。
「ゲーチス、貴様の好きにはさせないぞ!」
「助けに来たわよ、ピットくん」
エレカはピットにウィンクした。ピットは苦笑いしつつも、救援に感謝した。
「さあて、あとはこのお姉さん達に任せておきなさい」
「行くぞ!」
「おう!」
義経、エレカ、パンドーラ、ミラはゲーチスに目掛けて走り出した。
ノノは竜石の力で神竜に姿を変えて向かって行った。
「ふん、あの包囲を突破するとは・・・いいでしょう、そこにいる雑魚共もろとも地獄に落としてやる!行けーっ!」
ゲーチスの号令でポケモン軍団が襲いかかって来た。
「来るぞ!」
「ああ!だが私達の力を持ってすれば!」
義経とミラは剣擊を振るって、コマタナの軍団を倒していった。刃物のぶつかる音が響いて、義経とミラは華麗に動いてコマタナ達を倒していった。
神竜に姿を変えたノノはギャラドスに突進してぶつかり合い、ギャラドスのしっぽに噛み付いて振り回し、地面に叩き付けた。
「いっくわよーっ!」
パンドーラはかかと落としをしてザングースを、続けて連続蹴りをしてバクーダを倒した。
「はあっ!」
エレカはジャンプキックをしてハブネークを吹っ飛ばした。
「ほらほら、攻撃がとどいてないわよ〜!」
素早く動いてポケモン達の攻撃をかわし、電撃を飛ばして倒していったが、背後からザングース達が襲いかかって来た。
「そういうやり方、ありきたりね」
エレカは宙を舞って背後に回り電撃をザングース達に放ってこれを倒した。
「エレカ、これで決めるぞ!」
「ええ、任せて!」
義経とエレカは残る敵を倒すべく前進した。義経はコマタナ、アブソル、ドクロッグと斬り合いを演じ、エレカは素早い身のこなしでベトベトン、マダドガス、ヘルガーの攻撃をかわしていった。
「義経、行くわよ!」
「言われるまでもない!」
義経は光の刃を長く伸ばし、地面に振り下ろして衝撃波を放ち、エレカが電撃を放って衝撃波に電流を加えて、ベトベトン達に電撃の衝撃波を飛ばしてこれを倒すのだった。
「すげえ、あのポケモン軍団を簡単に!」
「残るはゲーチスだけだ・・・!」
ヒュウとピットが義経達の強さとコンビネーションに感心した。
「やったわね義経、私達のコンビネーション、凄くない?」
「・・・・・・」
「どうしたの?」
「い、いや、お前の格好だが・・・、慣れてくれば艶やかで綺麗なのだな・・・」
「なんなのいきなり〜、急に改まっちゃって、もしかして、好きになっちゃった?」
「な、馬鹿!そう言う意味で言ったのでは・・・!」
「二人共、残るは奴だけだ」
ミラが制すと義経達はゲーチスの方を見た。
「おのれ、よくもワタクシの軍団を・・・!今度はワタクシが直々に相手をしてやろう!」
「ゲーチス、貴様は俺達が倒す!」
「ほざけ、まとめて奈落の底へ突き落としてやる!さあ出てこい、我がポケモン達よ!」
ゲーチスが杖をかざすと、シビルドン、キリキザン、ドラピオン、ガマゲロゲ、サザンドラが現れた。
「まずはこいつらからか」
ミラが剣を構えた。
「まあ、早めに倒してやりましょ!」
パンドーラは腕を回し、指を鳴らした。
「さあて、早速相手をしてやりましょう!」
「おう!」
義経達は一斉にゲーチスのポケモン達に向かって行くのだった・・・。
続く・・・。