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ステージ6「ダンボールの草地」その二
この話の主人公、毛利元就
一行、毛利元就、ヨッシー、ポチ
元就とヨッシーはポチの後をついて行くと、一本道の途中でポチが止まって吠えていた。
「わんわんわんわん!」
ポチは吠えてしきりに尻尾を振っていた。
「ここに何かあるのかな?」
「やってみよう」
ヨッシーはヒップドロップをした。するとラッキー音に合わせて地面からメロンが出て来た。
「わーい、メロンだーっ!」
ヨッシーはメロンをベロでパクリと食べた。ヨッシーは、ワーオと声を上げて喜んだ。メロンはヨッシー達にとってラッキーフルーツのようだ。しかし、それを草陰から見ている者がいた。
「ぐふふふふふ、まさかあの犬にそんな特技があったとはのう、ぐふふ」
隠れている豚・・・ではなく董卓は舌舐りをしてよからぬことを思いついて、元就達に煙玉を投げた。
「な、何だ〜」
ヨッシーは慌てた。元就とヨッシーは周囲を煙で遮られてしまい、辺りを見回して相手を探すのに精一杯になった。
「すごい煙だ。これじゃ前が見えないな・・・」
「ポチは大丈夫かな」
元就とヨッシーはポチがいない事に気付いた。
「ぐわーははは、この犬っころは頂いていくぞーっ!」
その時、董卓の声がどこからか聞こえてきた。そしてポチをさらって行って姿を消してしまった。視界が晴れた頃にはポチの姿は無くなってしまった。
「しまったなあ、董卓に出し抜かれるとはね・・・」
「とにかくポチを助けないと・・・!」
元就とヨッシーは急いでポチを助けに向かった・・・。
「さあ犬っころよ、金目の物を掘り出せい!それまでは飯抜きじゃ!」
その頃、ポチを捕まえた董卓は、鉄鞭を叩いてポチに財宝を探せと頭ごなしに命令した。
「ワウン・・・!」
董卓に捕まってしまったポチだが、内心従っている訳ではなかった。お宝が目当てだな、と見破ったポチはある場所に向かい、そこでわんわんと吠えた。
「おお、すぐに見つけたか!」
董卓はポチを払い除けて、スコップでその場所を掘った。お宝が時分の物になると喜んだが、
「な、何じゃこれはーっ!」
地面から出てきたのは大量のボム兵だった。そして、ドカーンと爆発が響いて董卓は黒焦げになった。
「この、犬っころめ〜っ!わしを謀りおったな、焼いて食ってやるわ!そこを動くでないぞ!」
激高した董卓は刀を持ってポチに切りかかろうとした。
「くるりんはーっ!」
そこへ、ヨッシーがヒップドロップをして董卓の腹に叩き付けた。
「ぐへ!」
「はあ、何とか間に合ったね」
ヨッシーが来たと同時に元就も駆けつけて、ポチを救出した。
「おのれ貴様等、どうやってここまで!」
「悪いけど、この子は返してもらうよ」
「小癪な、これをくらえい!」
董卓は無双乱舞、大爆殺で無数の爆弾を元就とヨッシーに投げつけた。最後の一投で爆風が響いた。
「ぐわーははははは!これで貴様等も、て・・・」
視界が晴れると、元就とヨッシーは爆発の跡が無いほどピンピンとしていた。それどころか、無敵状態のようにキラキラと体が光っていた。
「何い〜っ!わしの爆弾が効いてないじゃと〜!」
「そりゃそうだよ、さっきハートフルーツを食べたからね」
ヨッシーの言うハートフルーツとは同じフルーツを六個食べた時に出てくるハート型のフルーツで食べると無敵になり、ヒップドロップで相手をフルーツに出来ると言うのはヨッシーストーリーのお話である。
それは置いといて、ヨッシーはタマゴを董卓に投げた。タマゴは花火が上がって董卓を吹っ飛ばした。
「おのれ〜、貴様等覚えておれよーっ!!」
董卓は捨て台詞を吐いて、空中へと消えていった。
「やった〜!」
「わんわん!」
「これで一件落着かな?」
ポチを救出した元就とヨッシーはポチを仲間に迎えて、旅を続けるのだった・・・。