完結小説図書館
>>「紹介文／目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
＊22＊
ステージ１１「荒野」その一
この話の主人公、関索
一行、関索、井伊直虎、ワルビアル
見渡す限りの草地が見られない荒野の地。その荒原を飛ぶ一艘の船があった。
「あれは・・・！」
それを関索と井伊直虎、そして新たに仲間に加わったワルビアルが発見した。
「巨大な船、一体、何でしょう？」
直虎が関索に尋ねた。
「解らない、だがもしかすると奴等の、亜空軍の軍事拠点かもしれない。放っておくと厄介かもしれない。よし！」
関索はジャンプして崖を飛び降りた。
「関索様、ひい高い・・・。ええい恐がりません！」
直虎はスカートを抑えてジャンプ、ワルビアルもその跡に続いた。進んでいくと、一体のギャムギャベースが現れて、関索達の行く手を阻んだ。
「く、邪魔をする気か、行くぞ！」
「はい！」
関索と直虎はギャムギャベースの放つ光線をかわしてダブルキックでこれを倒した。
「やりました！」
「うん！」
するとそこへあの船が現れた。船内から三人の人影が出てきて地面に着地した。黒づくめの衣装を着た男女と厚着の紫の服を着た賢者、二人のプラズマ団の下っ端を連れたヴィオである。
「何が来たと思えば、そなた達か。我等の邪魔をしてくれるものよ」
「亜空軍、お前達の目的は何だ！」
関索の言葉に下っ端達は答えなかった。
「悪いけど、おバカさんには教えないわよ！」
「問答無用、情けも無用！ここで全員くたばっちまえ！」
「行け・・・」
ヴィオはニューラ、マニューラを、男の下っ端はミルホッグ、レパルダス、ペンドラーを、女の下っ端はゴルバット、クロバット、ダストダスを繰り出して来た。
「ワル・・・！」
「ひいい、敵がこんなに・・・！」
「私は軍神の子、最後まで膝は屈さない！」
関索はヴィオの、直虎は女の下っ端の、ワルビアルは男の下っ端のポケモン達と戦った。
関索はニューラのきりさくを両節棍でガードして回し蹴りをして攻撃した。マニューラがこおりのつぶてを飛ばしてくると、ジャンプしてかわし、かかと落としをお見舞いした。
直虎はダストダスとパンチの打ち合いをして、その腕を掴み、ジャイアントスイングをして投げ飛ばした。ゴルバット、クロバットがエアカッターを飛ばしてくると、これをかわしていった。
ワルビアルは、かわらわりでレパルダスを、ローキックでミルホッグを地面に転ばせ、ペンドラーを掴んで投げ回した。
激闘から数時間、ヴィオ達の手持ちはあと少しになっていた。
「ぬぬぬ、ここまでやるとは・・・！ならばこちらも本気で参るぞ！」
遂にプラズマ団も本気を出して挑んできた。マニューラがれいとうビームを飛ばして関索をかく乱してきた。
直虎はクロバットの素早い動きに翻弄されていた。攻めようにも素早い羽ばたきで狙いが定まらず、エアカッターで一方的に攻撃を受けていた。ワルビアルはペンドラーの角を掴んで取っ組み合いになっていた。しかしペンドラーがベノムショックを放って直虎を攻撃した。
「きゃっ！」
直虎はその攻撃に巻き込まれて吹っ飛ばされてしまった。その場所には崖が。
「危ない！」
関索は迷わず走っていった。
「きゃあーっ！」
崖から落ちていく直虎。その時、関索の手が彼女を間一髪で救った。
「関索様・・・私・・・」
直虎は嬉し涙で関索を放すまいとその手を握った。関索達を守るべくワルビアルが盾となってプラズマ団と戦っていた。
「直虎、貴方の手を絶対に放さないぞ！」
「はい、私信じてました。助けてくれるって！」
関索は直虎の手を握り、彼女を陸地へ上げようとした。しかし、彼らを守っているワルビアルは、もう限界に来ていた。ペンドラーのハードローラー、クロバットのアクロバット、マニューラのシザークロスを喰らい体力をジワジワと削られていく。
「もうよかろう、こやつらに止めを！」
ヴィオが指示を出した。ペンドラー達が止めの一撃を放とうとしたその時、
「させるかよーっ！」
突然の掛け声と共に空中からエアスラッシュが放たれた。そしてペンドラーに命中してこれを倒した。
「あれは・・・？！」
関索が見上げると、空からケンホロウに乗ったヒュウ、そしてピットが着地した。
「危ない所だったな！」
「ここは僕達に任せろ！」
「解った！」
関索は戦いを任せると、直虎を上げることに成功した。
「関索様、ありがとうございます」
「もう大丈夫だ、さあ、私達も加勢するぞ！」
直虎を救うと、関索と直虎はピット達の戦いに加わった。ピットがパルテナアローを放って、マニューラを攻撃、そこへワルビアルがマニューラを掴んで投げ飛ばした。
ケンホロウがエアカッターでクロバットを怯ませて、そこへ関索と直虎がダブルキックを放ってこれを倒すのだった・・・。
続く・・・。