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しりとりシリーズ
作者: 彩都  (総ページ数: 51ページ)
関連タグ: しりとり 
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*21*

 『戸棚』

 お婆ちゃんちの家の戸棚には、お菓子が何時も入っている、僕は何時もそれを楽しみに少し離れたお婆ちゃんちに毎日向かっている、そして、お小遣いをねだったり……戸棚の中身はこうだ、クッキーやケーキやおかきや煎餅やもう、色々なお菓子が入っていたりしている、まぁ、おかきは微妙だけどね……そして、今日もお菓子とお金をねだりに行く……
「ククク……今日はゲームの発売日だ……お金が500円足らなかったから、貰いに行こう……」
 後ろにあった自分の自転車に乗って、僕は急ぐ……今日のゲームは有名なゲームなので、売切れてしまうかもしれない……だから急がなくてはいけない……そう思いながら、立ち漕ぎで自転車を走らせた……そして、五分もしない内に、お婆ちゃんちに着く、そして、玄関を開ける、そして、靴を脱いだ。
 誰も居ないのかな……?お婆ちゃんは病院で通院してるからな……今日は、通院の日かな?そう思いながら、足を床に乗せる……ギシシ……と、木造の家の床が軋む……そして、居間に向かう……居ない……?不思議に思いながらも、台所に向かうと、グツグツと、お湯を沸騰させる音が聞こえる、何だ……料理してたのか……そう思いながら、僕は台所に向かった……
「ただ今〜お婆ちゃん居る〜?居ない〜?」
……居間、台所に居るのは分かるけどね……すると、お婆ちゃんが返事をした。
「ただ今、台所に居るよ〜、どうしたぁ〜?」
 あ、やっぱり、台所に居たか……そう思いながら、お金の話をした、そして、おばあちゃんは笑いながら言った。
「大量じゃなくて良かったわぁ〜……ほい、500円……後、戸棚にお菓子を入れてるから、お食べ?」
 べっこう飴と、ショートケーキと、クッキーが入っていた……冷蔵庫から、オレンジジュースを取って、居間に向かった……そして、ショートケーキを食べる……これは美味しいな……そう思いながら、時間を確認する……まだまだ、大丈夫だな……そう思いながら、ショートケーキを食べ切る……べっこう飴も食べ切り、クッキーも食べ切った……そして、僕は外に出て、ゲーム買いに行った……

 ただ単に結果、ゲームは買えた……何とか、このゲームは、残り一本の所で買えて嬉しかった……そして、ゲームは面白く、一週間で半分も攻略してしまった……まぁ、寝不足ではないから良いけど……今日も僕はお婆ちゃんちに行って、お菓子を食べに行こうと思った、思っただけなのだ……どうして……!

 ていうか、話は家に着いた後なんだけど……何時も通りにお婆ちゃんを探していたんだけど……今日も台所に居るのかな?とか、思って、見に行くと……お婆ちゃんが倒れていた……僕は安否を確認した、良かった、何とか生きていた……僕は急いで救急車に電話して、何とか、一命を取り留めたのだった……
 助かった……医師も、お婆ちゃんもそう言っていた……まぁ、何とか助かって、良かった……そう思いながら、僕は、お婆ちゃんが起きるのを待った……
 ただ、待っていると、お婆ちゃんが起きて、僕に言った……
「大量に……お菓子用意してるから……お食べ……冷蔵庫に入ってるからね……」
 寝込んでいるのに、そんな心配とは……僕は泣きながら、頷いた……そして家に帰って、翌日、学校へ行った……そして、僕は帰りに、お婆ちゃんちへ行った……
 ただ、居間はお菓子を食う気分では無いので、見に行くだけだ……そう思いながら、冷蔵庫を見た……中には、三つの皿があった……ケーキやビスケットが入っていた……まさか、自分の体の事が分かって……!?僕はそう思うと、先が長くないのかもしれないと思ってしまう……そう思ってしまっただけで、涙が溢れる……何で……何で、こんな事に早く気付けなかったのだろう……?そして、お菓子を一皿食べた……

 退院してよかった……何とか、軽度の病気だったから、何とか、早く見つかって、何とか、良かったそうだった……僕はその後褒められた……まぁ、そこ迄の事はしてないけどね……そう思いながら、学校でも、褒められた……褒められるのは、何か、むずむずして、厭だったが、何となく、受け入れよう……
 うーん……ゲームも、攻略し終わったし……何をしようか?僕はやる事も無く、今日もお婆ちゃんちでお菓子を頂く事に……そして、学校から帰ってきて、急いで、お婆ちゃんちに向かった……

「ただ今〜」
 饅頭をおやつにして欲しいと思いながら、家の中に入った、すると、お婆ちゃんは返事をして、戸棚にお菓子が入ってる事を言う、そして、戸棚を開けた……中には、御手洗団子が入っていた……今回は和菓子だからまぁ、いいかと思いながら、御手洗団子を食べる……うん、美味いな……御手洗は美味いな……そう思いながら、食べ切って、家に帰る……
 縷々とした道を通り、僕は家に帰る、そして、勉強をして寝た……

「ただ今〜」
 まぁ、今日もお婆ちゃんちに行って、お菓子を食べに行った……お婆ちゃんは今日も台所に居た……今日も戸棚には、お菓子が入っている……

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