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ステージ10「クラウディパーク」その五
この話の主人公、自然王ナチュレ
一行、自然王ナチュレ、カイリュー、関索、井伊直虎、ワルビアル、タブンネ、甲斐姫、リザードン、エアームド、オニドリル
「お前のような獣など、私が直接手を下すまでもない、くらえい!」
袁紹が射撃を飛ばしてきた。
「ドオーン!!」
リザードンはかえんほうしゃを吐いてこれを焼き尽くした。
「何、おのれちょこざいな!」
袁紹は前進して剣を突き出して攻撃してきた。リザードンは岩を持ってこれをガード、
「な、ななな、抜けぬ!」
剣は岩に刺さって中々取れず袁紹は抜こうとした。そこへリザードンは首を振り出して、袁紹を転ばせて、ドラゴンテールで攻撃した。
「ぬぬ、この名族の面を思い切り叩くとは・・・!」
袁紹は腫れた顔を抑えていた。リザードンは爪による切り裂き、そしてフレアドライブで袁紹を攻撃していった。
一方、ナチュレ達はチャオブー、ケンホロウ♀、ガマガル、ガントル、ペンドラーと戦っていた。カイリューはタックルでガントルを吹っ飛ばして、オニドリルとエアームドはドリルくちばしとブレイブバードでペンドラーとケンホロウ♀を攻撃した。
「やりおるわ、わらわも行くぞ!」
ナチュレは小型初期化爆弾を飛ばしてチャオブーを攻撃、ワルビアルはじしんをしてガマガルを攻撃した。
「ジャローダ!!!」
「ケーッケケケ!!!」
一方、ジャローダとドンカラスがリーフストームとあくのはどうで関索と井伊直虎に大ダメージを与えた。
「わあああ!」
「きゃあああああ!」
関索と直虎は吹っ飛ばされて地面に転がった。
「ケケケケ・・・」
「ジャロジャロジャロ・・・」
ドンカラスとジャローダは不気味に笑って関索達に迫って来た。
「く、このままでは・・・」
「恐い、負けちゃう!!」
ダメージを負った二人は思うように動けずにいた。他の仲間達も助けに行こうとするが敵に阻まれ動けずにいた。その時、直虎の元にいたひよこが敵の前に立った。
「ひよこさん、行っちゃダメ!」
直虎は叫ぶが、ひよこは精一杯羽を広げてジャローダ達の行く手を阻もうとした。薄く笑うジャローダとドンカラスだが、
「ぴーっ!!!」
ひよこが甲高く声を上げて鳴き始めた。すると、上空から何かの気配に一行は気付いた。
「何じゃ?」
「リュー?」
「あ、あれは・・・」
ナチュレ、カイリュー、直虎等が上を見上げると、空で無数のニワトリ達がこちらに目掛けて羽ばたいているのが解った。そしてニワトリの大群は一斉に袁紹等、氷界軍に襲いかかった。
「ジャロロ?!」
「ケーっ?!」
「ゾアーク?!」
「ひいい、何だこのニワトリ共は?!止めよ、やたらめったらつつくでない、しっし、よさぬか!」
袁紹やそのポケモン達は体中をつつかれてのたうちまわっていた。
「よし、今じゃ、奴等に止めを指すぞ!」
ナチュレの号令で、カイリューがりゅうのはどうを、エアームドとオニドリルはスピードスターとエアカッターを、関索は竜巻を、直虎は蹴りからの衝撃波を、甲斐姫は浪切から水しぶきを、リザードンはブラストバーン、ワルビアルはいわなだれ、タブンネは10まんボルト、そしてナチュレは初期化爆弾を飛ばして、袁紹達を吹っ飛ばした。
「ブーっ、やられたブーっ!!!」
「結局勝てないのねケーン!」
「おのれーっ、このままで済むと思うでないぞーっ!」
袁紹等氷界軍は空の彼方へと飛ばされ、星となって消えていった。
「ありがとう、貴方達のお陰で助かったわ」
戦いの後、アドはナチュレ達に礼をした。
「なに、礼を言われるほどでもない。それにこの者達にも感謝せねばのう」
ナチュレはひよことそのニワトリ達の方を向いた。
「ありがとうございます、ニワトリさん達」
「まさか、このひよこの親だったとは」
「ま、人助けはするものね、ありがとう」
甲斐姫達がありがとうを言って、ニワトリ達とひよこは喜んだ。
「所で、奴等は一体どこからこの雲の世界に来たのじゃ?」
「そのことなら心当たりがあるわ」
ナチュレが言うと、アドが説明した。それによると、あの氷界軍達はこのクラウディパークを更に進んだ北の方、氷に閉ざされた巨大な城からやって来たというのである。ナチュレ達は確信した。その氷の城こそが氷界軍の拠点であると・・・。