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ステージ3「ヨッシーの村と湖のほとり」その二
この話の主人公、毛利元就
一行、毛利元就、アルデンテ、ポチ、ヨッシー、ジュジュベ(コロモリ、ココロモリ)、アゲハント、ビリジオン
アルデンテはヨッシーの守りに入った。ビリジオンとポチはコマタナ兄弟に向かっていった。
「こいつ、また現れやがったな!」
「今日こそ倒してやる!」
コマタナ兄弟はエアカッターを連射してきた。
「なんの!」
ビリジオンはこうそくいどうでかわしていき、つばめがえしに出たコマタナ兄をにどげりで蹴飛ばした。
「ワンワン!」
ポチは走り出すと、コマタナ弟の足を踏みつけた。
「ぎゃああ、痛ってーっ!」
コマタナ弟は痛がり、ポチは砂をかけて怯ませてビリジオンがローキックをして吹っ飛ばした。
アゲハントはフシデの飛ばしたどくばりを糸を吐いて絡め取り、エアカッターを飛ばして二体のフシデを倒した。
「行け、コロモリ、ココロモリ!」
ジュジュベの指示でコロモリとココロモリは素早く羽ばたいて、二体のデンチュラが飛ばしてくるエレキネットをかわしてアクロバットで牽制、そしてサイコキネシスをしてこれを倒した。
「おのれ〜、行けボスパックン!」
鍾会は歯ぎしりをしてボスパックンを突撃させた。
「来たわよ!」
「ワウ〜ン!」
「ようし、ここは」
元就はステッキオの力で白衣をまとったドクター元就に変身した。そしてカプセルを掴むとそれをボスパックンの口に目掛けて投げ飛ばした。ボスパックンはこれをゴクリと飲んでしまった。
ぐる〜、ぎゅるぎゅるぎゅる!
「グオ、グオワアアア!!!」
腹に凄まじい音が響いた。ボスパックンはお腹を抑えて逃げていった。
「な、なな、英才教育を受けた私が・・・!」
「さあ、まだ来るかい?」
「彼らがいないと何もできないの?貴方ってただのお山の大将?」
元就とビリジオンが言う。
「ちい、使えない奴等だ!覚えていろ、この私を怒らせてただですむと思うな!」
鍾会は捨て台詞を吐いて逃げていった。
「ふ、逃げていったわ」
「ワンワン」
「しかし、彼等は一体何者なんだろう?」
「彼等は氷界軍よ」
「え?」
「あ、自己紹介がまだだったのね。私はビリジオン。この世界の住人で奴等と戦っている冒険者よ」
「冒険者なんだ。それじゃあ早速、その氷界軍について話してくれるかな」
元就の言葉にビリジオンは頷いて、氷界軍のことについて説明した。
「氷界軍、奴等はこの世界を、この世界にある全ての命を氷に閉ざそうとしているわ。奴等を止めないと、この世界は」
「うんうん、事情は解ったよ。いやあでも・・・」
「?」
元就はビリジオンをつぶさに見た。
「いい体つきをしてるよね、君。角の曲がり具合、細い健脚もいいし、うーん、これは書物に書いておくべきだね」
「あの・・・?」
ビリジオンは戸惑ったが、元就は紙にビリジオンのことを書き始めた。アルデンテとジュジュベは呆れていた。
「彼、どんな人なの?」
「はあ、こういう人なの。文章は全然ダメなのにそこは懲りないの・・・」
「そう、なの・・・」
元就は意気揚々と執筆していたが、他のメンバーはこれからの冒険は大丈夫なのだろうかと心配になるのだった・・・。