完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*8*
ステージ3「ヨッシーの村と湖のほとり」その一
この話の主人公、毛利元就
義経達が行動を始めた頃、ここ、ヨッシーの村。亜空軍の戦いの後、毛利元就と彼に着いていった仲間達がのんびり平和に暮らしていた。青空の下、ヨッシー達がいつもと変わらぬ営みをしていた。
「ふわあ〜あ、退屈ね」
草原で紳士怪盗のアルデンテがあくびをしながら両手を広げた。
「そうよね、平和すぎて刺激がないわ。何か事件でも起きないかしら。ていうかここ熱くない・・・」
ジュジュベは扇子を叩いて厚さをしのいでいた。
「!」
「あら、どうしたの?」
アルデンテが聞くとジュジュベは突然、険しい顔をした。
「何かが来る・・・」
「来るって何が?」
「ヨッシーが見えるわ。誰かが、狙ってる・・・!」
「ちょ、ちょっと!」
ジュジュベが走り出すと、アルデンテもその跡を追い掛けていった。
〜湖のほとり〜
穏やかな湖でヨッシーは湖の水を飲んでいた。
「わ〜お、おいしい水だな〜」
水を飲んでヨッシーは可愛い声をした。上を見上げると、何かが降りてくるのが見えた。
「グオオオ!!!」
それは、ナチュレとカイリューのコンビに敗れた、あのボーマンダだった。かえんほうしゃを吐いてヨッシーに襲いかかった。
「わあ〜っ!」
かえんほうしゃの爆風に巻き込まれて、ヨッシーは地面に転ばされた。
「ひえ〜、逃げろ〜っ!」
「グワアハハハハ!」
逃げるヨッシーをボーマンでは火を吐いて執拗に追いかけた。
ドオーン!
その時、何者かがボーマンダに蹴りをかました。
「わ〜お」
「大丈夫?」
そこに現れたのは、ビリジアングリーンを基調とした四足歩行の伝説ポケモン、ビリジオンだった。
「かっこいい〜っ!」
ヨッシーは目をキラキラさせてビリジオンを見ていた。それにビリジオンは少し困惑した顔をする。
「ふん、図体ばかりがでかい粗暴で無学な龍だ・・・」
その時、ヨッシー達の前にボスパックンが現れた。しかし声の主はボスパックンではない。この巨大な怪物に乗っている男だった。ゴワゴワした髪にいかにも傲岸不遜な顔立ち、鍾会である。
「貴方は、誰?」
「無知な獣に名乗る名などない、だが、しいて言えば選ばれし人間だ。この私がな」
「呆れたわ。相手が誰であっても自己紹介するのが礼儀でしょう?自己中なダメ人間の典型ね」
「何だと!貴様、獣の分際で生意気な!すぐに埋めようのない格の違いを見せてやる!やれ、お前達!」
「へい、鍾会様!」
そこへフシデとデンチュラ二匹ずつ連れたコマタナ兄弟が現れた。
「わわわ、また来たよ」
「く、数が多いわね・・・」
「その心配はないよ」
そこへ空からレーザーが放たれてコマタナ兄弟を牽制した。そして宇宙服を着た毛利元就が現れた。
「ふう、楽に隠居してたのにまたひと騒動が起きそうだね。ありがとうステッキオ」
「なに、礼には及ばん」
「わ〜い、元就さんだ」
「貴方の、仲間なの?」
「あたし達もいるわよ!」
更にそこへアルデンテ、コロモリとココロモリを連れたジュジュベ、ポチ、ケムッソが進化したアゲハントが駆けつけた。
「さて、皆も駆けつけたことだし、戦いを始めようか」
「ち、邪魔者どもが次から次へ・・・!すぐに息の根を止めてやる!やれ!」
鍾会の指揮でコマタナ兄弟軍団は元就達に襲いかかって来た。元就達はこれに敢然と立ち向かった・・・。
続く・・・。