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ヤシノキ町物語 第一話
作者: アルセ  (総ページ数: 109ページ)
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*37*

○おなじ・リカのおうち

  リビングで、ゲームをしてあそんでいるヒカル(リカのおとうと・ようちえんじ)。

すると、でんわがなり・・・キッチンからタエコ(リカとヒカルのママ)がやってくる。

タエコ「(じゅわきをとり)もしもし、コニシでございます。あら、あなた・・・え?リカがゆうかいされた?あなた、へんなじょうだんいうのはおよしになって」

ハルヒト(リカとヒカルのパパ)のこえ「(こうふんして)じょうだんじゃないんだよ!チンピラふうのおとこふたりが、リカとうちのヨット・・・あのかいかえたばかりのしんぴんのヨットをヨッとさらっていったんだよ!」

タエコ「まぁ、あのこまたひとりでのったんですか?!もう、あなたがそうやってあまやかすから!」

リキ(リカのともだち)のこえ「もしもし、オバサン!オレ、リキです!」

タエコ「あら、リキくん。おひさしぶり。さいきん、おかおみないけれど、おげんき?」

リキのこえ「はい。もうまいにちバリバリげんきに・・・(ハッ)じゃなくて、オレみたんです!げんばを!」

  ヒカルのゲームのタッチペンのおとがきになるタエコ。

タエコ「ヒカル!ママがおでんわしているときはしずかにしなきゃダメだっていつもいっているでしょ?!」

ヒカル「(プゥゥーッ)おべんきょうしているだけだもんっ!」
  と、ふくれる。

タエコ「(あきれて)こういうマイペースなせいかく、だれに、にたのかしらね?」

ヒカル「だって・・・つまんないんだもん・・・」

タエコ「おべんきょうなんて、しょうがくせいになれば、いやというほどできます。ようちえんじは、あそぶのがべんきょうです!」

ヒカル「(ブゥゥーッ)ハーイ」

タエコ「あ、ごめんなさい。リキくん、それで、なにをみたんですって?」

リキのこえ「ゆうかいげんばです!オレ、リカがさらわれるところ、このめでしっかりとみたんです!かんぜんにゆうかいですよ、あれは!」


 
 でんわごしからただようリキのただならぬようすに、タエコは、このはなしが、げんじつにおきていることなんだと、かくしんした・・・。



タエコ「(あおざめて)それ、ほんとうなの?で、けいさつには・・・(ウンウン)わかりました。いますぐ、そちらにむかいます」
  と、じゅわきをおく。

タエコ「ヒカル。ママ、ちょっとパパのおみせにいってくるからイイコでおるすばんしているのよ!」
  と、バタバタと・・・あわててでていく。

ヒカル「(プンプン)ようちえんじをひとりでおるすばんさせていいのかしら?おとなってかってだなぁ〜」
  と、またゲームであそびはじめる。
  
  ゲームがめん・・・『よいこのさんすう』
                 もんだい
イヌさんがのっているふねに、ネコさんがのってきました。そのあとからうさぎさんと、もういっぴきべつのネコさんがのってきました。ふねには、ぜんぶでなんびきのどうぶつさんがのっているでしょう。しきとこたえをかきなさい。

しき          こたえ    ひき



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